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1月28日(月)減収増益、販売の現場

2019年01月28日

うぃぃぃぃぃす。レタスです。
年末だったと思うんですが、ネットの海を周遊していたところ「パチンコ業界のトレンドワードは減収増益」という記事を読んだんですよ。

「ホール企業は売上数%減だが経常利益が軒並みアップしており、その要因は遊技機を全く買ってないからですよ。」

という内容でして、決算の情報を公開している企業の数字を見ると、なるほどその通りなんだろうなぁと思わせる記事でした。

◆メーカーやばいじゃん…
現場での体感というか、4~5年前からホールは減収増益のスタンスに変えているため、今この時期全く機械を買ってないと言われると、去年よりちょいと売れてないくらいに感じています。なのでなんか感覚が違うんだよなぁと思ってしまうわけです。2017年のパチンコ販売台数は約140万台で、2018年販売台数はまだ詳細には出ていませんが約130~135万台になるだろうと言われています。

もちろん10万台近くも販売台数が減っており、いやもうホントヤバい!死んじゃう!というのは重々承知ですが、前年比96~92%になんとか踏み留まったとも言えますね。閉店ラッシュで店舗数が減少傾向にあり、設置台数の分母は緩やかに小さくなってる中、前年対比販売数が90%くらいならば、まぁ買ってもらっている方なのかなというのが正直なところなのです。

◆選択と集中
とても当たり前のことですが、ホールにとって遊技人口の減少に伴う売上(貸玉料金)の減少は避けようもないことです。利益を出すために全体のコストカットの中でとんでもなくデカイ負担の遊技台購入費、これを減らしていくことは当然の流れと言えます。

「20ヶ月弱しか使えないCR機を買わずに経営を探ることが先に繋がる」

と言っていた顧客がいまして、そのお店はその地域ではかなり強い店舗にも関わらず、年末のあのアイドル台をバラで買ってました。こういう舵取りがマーケティングでよく使われる「選択と集中」というやつですかね。お店によってケースバイケースですが、かのピーター・ドラッカーも

『集中の決定とは戦場の決定である。この決定なくしては、戦闘はあっても戦争にはならない。集中の目標は、基本中の基本というべき重大な意思決定である。資源は限られている。集中することなくして成果をあげることはできない。』

と言ってますし、他店舗との差別化とはかくあるべしでしょうか。健全な財務基盤形成のためには機械を買わないというのが間違いなくトレンドです。
が、認定機や検定切れ機の入替がどうしても横たわります。

◆新台に頼らないこと
こちとら機械を売る立場であり、機械が売れりゃあそれでいいや!売れなきゃ困るんですけど、綺麗事を言わせていただければWIN-WINの関係が1番だとも思っています。メーカー側から不当、不利益な条件を飲まされて煮え湯を飲んでいたホールの舵取りに文句を言う資格はありませんよ。メーカーはホールにとって良い機械を提供するだけしか存在価値はありませんし。

しかし、この旧態依然としたメーカーの空気はまだまだ抱き合わせやらを平気で押し付けてきます。広告が打てない中で新台入替は絶大なカードだったわけですが、その新台が力を無くしかけている今、メーカーはそんなことをしている場合じゃないと思うんですけど…

新台に頼らない営業は尊いですし、そんなホールでも買いたくなる新台効果がある魅力的商品を、メーカーは提供しなくてはいけないのですよ。今後、CR機全撤去までは一定の仕方ない入替需要のおかげで横ばいの販売台数でいくでしょう。その後、何の価値をホールに提供できるのか、メーカーはよーく考えないといけませんね。