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12月11日(月) スペックの閉塞感を打ち破れ

2017年12月11日

北斗無双など旧基準機がまだまだ現存しているのでピンと来ないのですが、実は確変65%以下の新基準に移行して早1年半以上経っています。

確変ループタイプ及びV-STタイプともに魅力を削がれて久しいわけで、特にV-STタイプは甘デジの時短に毛が生えた程度の継続率しかなく、

確変とは…?

と悲観したのは私だけではないわけで…

とはいえ、メーカーが頭を絞って考えついたスペックがユーザーに受け入れられたケースもあるので2017年は新基準機が成熟した1年とも言えます。まぁそれも2018年2月からの持ち込み分にはさらなる新基準になるのですが…

【1種2種混合機】

2017年を象徴するスペックといえばシンフォギア、まどか☆マギカに代表される高継続1種2種混合機でしょう。

抜群の存在感を示した1種2種混合機は2016年に若干の規制緩和されており、もしかしたら射幸性の高い機械が出るかも…とは思っていましたが吉宗4がリリースされるまで忘れてました。正確に言うと戦国恋姫で思い出してまた忘れてましたね。

ざっくりですが従来との大きな違いはAKB48に代表される従来の1種2種混合機はアナログなV入賞の機構でしたが、高継続1種2種機はアナログ要素を排除してST風の見せ方に昇華させてます。

さて、なぜ65%の枠を超える実質継続率が実現できるかというと…まぁ拡大解釈なのですが…まず一般的なセブン機の説明をしなくてはなりません。

1/319で65%の確変ループタイプ時短100回の場合、実質継続率は約74%なのですが、これがセブン機では限界となります。これは確変65%と時短の引き戻し期待値27%の合算値です。

当たり前ですが1種2種混合機はセブン機と確変及び時短の概念が違います。というか確変がありません。時短+残保留という扱いになるので状態中65%以内、残保留は通常時なので65%以内という解釈で80%オーバーの継続率を実現しているわけです。

まぁ個人的な好き嫌いの話をするとあまり好きではありません。結局中身はショートSTですし、間を持たせるために擬似変動がメインになる点も…結局見せ場が保留連告知だけになりがちですよね?(でもシンフォギアは好きです...)

【小当りRUSH】

今年を象徴するスペックといえば(2回目)、GANTZに代表される小当りRUSHではないでしょうか。小当りRUSH自体は2016年もポツポツリリースされていましたが、今考えるとゲーム性や機構の部分で未成熟だったように感じます。

それもそのはずでセキュリティ上、右に保留はつけられない上に電チューもないではパチンコとしての面白さが欠落していると言われても仕方ないですよこれは…

GANTZは16ラウンドのエクストラ(小当りRUSH)がとても目立ちます。が、右に電チューがあって保留が4個ある点も凄いです。

小当りRUSHのレギュレーションで難しいところは「小当りRUSHは電サポ状態ではいけない」という点なので電チューを付ける意味や開放パターンが面倒なので今までどこのメーカーもポケットタイプの入賞口がほとんどでした。(マルホンのソルジャーと三洋のアニマルパラダイスは保留無し電チューあり)

この点をGANTZは状態の概念と電サポの開放パターンを上手く組み合わせているといえます。

「ハマればハマるだけ球が増える」というゲーム性はGANTZによって完成されたと言っても過言ではないでしょう(初搭載という意味ではソルジャーがほぼ同じゲーム性なのですが…)

【逆突破型?】

そういえば今年の10月にリリースされた桃剣斬鬼。稼働は厳しかったのですが、これも攻めた小当りRUSHスペックで非常に可能性を感じましたね。知人に言われて気づいたのですが通常時もサポ中も5%搭載されてる7R確変(非小当りRUSH)が凄い。

これ「100回転消化後小当りRUSHへ移行」という性能なのです。

これをメインに据えることができれば突破型の概念を大きく変えることができます。規定サポ回数で当てることがほとんどの突破型で「規定サポ回数で当てないこと」で突破するという真逆のゲーム性を生むことになるのです。受け入れられるかどうかはさておき、これこそまさに「すべてのヒキ弱たちへ」ではなかろうかと考えていたらもう年の瀬です。

現行基準機の保通協への持ち込み期間もあとわずか。なんとかこの逆突破型スペックも、どこでも良いので市場に投入してもらいたいですね。