pachibee
動画検索

12月18日(月) ちょいパチは業界を救わない

2017年12月18日

 

ワンワン!どうも業界の犬、レタスです。今日もメーカーに媚びた提灯記事書くワン!キャンキャン!ワオーン!

今回言及したいのはちょいパチです。実は私、ちょいパチに非常に懐疑的なんですよ。根っからの偽善者なのでちょいパチの悪口なんて言ったことないのですが今日はまぁいいか…

ちょいパチとは昨年始まった1/30~1/40のスペックです。理念はざっくり言うと

「低投資で当たるから4円パチンコに帰って来いや!」

というところです。

大当たり確率が甘いので短時間で遊べます。現在、1円パチンコを打ってる層がこれで4円に帰ってきます。玉単価も上がります。良いことだらけです!ちょいパチ最高~~!

って、そんなわけねーだろ!

本当に「1円パチンコにお客さんが行っちゃった~。だから確率甘くすれば4円に戻ってくるぞ!」と考えたのでしょうか。小学生かよ。いや小学生でももっとマシなこと考えるわ。

いやいや理念はご立派ですよ。でもね、理念に対する熱量が低すぎはしませんか?

まずちょいパチなんて言ってますけど、旬も過ぎに過ぎた台の別スペックじゃないですか。しかも当初は4円コーナー限定で台数まで縛ってましたよね(コーナー化が購入条件)。導入する側からしたら多大なリスクしかない上にメリット皆無です。

店舗の規模も考えないし、1~2台ならと考えることも許されないとかやる気があるわけねーだろ。と思いますね。

【ちょいパチ用に作ってない】

メーカー側も「上から言われたからポーズとして作ってる」感がヒシヒシ伝わるわけです。かつて今は亡き奥村遊機は1/40~50帯の超甘スペックを積極的にリリースしていました。大一もバカボンの1/41タイプ、JBもパチンコサラリーマンという超甘スペックを作っています。が、私はこれらをちょいパチと同じカテゴリにするのはおかしいと考えています。

私は特に奥村のマジカルサマナーが好きですが、パチスロ風の演出は超甘タイプのゲーム性をうまく体現しているような気がしました。

一方、ちょいパチは能動的に開発されたものではないので、不自然な突破型スペックや、これどうやって勝つの?というスペックの多いこと多いこと。

昨年の話ですが、とあるホールでちょいパチを入れた時に「なんで導入したんですか?」と店長に聞きました。答えは

「死ぬほど辛いから」

ということで、愕然としましたがホールにとって利益をもたらす上でちょいパチは変な突破型や雀の涙も出ないようなスペックにしなければ成り立たないケースが多いのです。

理念もクソも、そもそもちょいパチ用に作ってないのだから面白いわけもなく、かと言って新台でもない…なんなのこれ?

【何も分かっていない】

くどくて申し訳ないですが今一度ちょいパチの理念とはなんでしょう?

「低投資で当たるから4円パチンコに帰って来いや!」

だと思います。

レートを上げて定着させるためにはそれ相応のリターンがないと厳しいですよね。万が一勝っても4円パチンコの勝ち分としては満足できるわけもない。タバコと交換して満足の手打ちパチンコ時代じゃないんですよ。しかもちょいパチの公式サイトに書いてある文言が鼻に付くんです。

「お財布事情を心配することなく」

って。あのね…低貸打つ人の気持ちを全然分かってませんよ。低貸打ってる層は自分のお財布事情を心配して相談して一番適正なレートで勝負してんだよ!!なーにが財布事情を心配することなくだ。1円打ってる人に上から4円打たしてやるから焼き直しの激辛台打てよとはそりゃあんまりだ…。

【そして羽根物が死んだ】

そもそもちょいパチの理念を体現していたのは羽根物ですよね。低投資&短時間で勝負出来るわけですし、通常ベースも高い。

羽根物は受け入れられる素地があり、私がちょいパチを主導する団体にいたなら

「そんな無駄なこと立ち上げなくても羽根物を盛り上げればいいじゃない」

と命を賭して訴えていたでしょう。

ちょいパチのせいではありませんが役物比率の関係上、現行内規で所謂羽根物タイプが作れないので2016年5月のサンダードラゴンを最後にリリースが止まってる現状…。遡れば2004年に種別撤廃した時点でいつかはこうなる運命にあったのかも知れません。2種という枠を外してしまい守れなくなったとしても、羽根物を見殺しにしてまでちょいパチは必要ですか?

パチンコが賭博とは一線を画す遊技である理由は

「打ち手の技量によって結果が違う」

という点に他なりません。

"デジタルの抽選だけに左右されて結果に一喜一憂するのは賭博ではありませんか?"

と言う人が中にいないのでしょうか。

ちょいパチにも面白い機械はあると思います。が、ちょいパチのためにちょいパチを作ってはいないのが現状ですし、遊技者の目線にも立てていません。

本気で取り組まなきゃ死んだ羽根物が浮かばれませんよ。