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1月15日(月)競馬とパチンコ

2018年01月15日

いやね、苦言を呈してばかりなもんでたまにはこう…なんか違う話題で切り口変えたいんですよ。

ということで今回は私の趣味である競馬の話を。

しかし、パチンコやって競馬もやるとか、どんだけギャンブル狂だよと思われるかもしれませんが私、馬券はほとんど買いません。

レース見て血統表を確認して、馬主の仕事調べて企業のホームページ見ての繰り返しで十分楽しい人種でして…府中行っても競馬博物館だけで満足です。JRAからしたら金落とさないんでお客さんでもないですね。

【競馬のパチンコ】

さて、パチンコと競馬の接点というと昔から競馬モチーフの台はありましたからその辺でしょう。

現金機の頃ですと、逮捕者を出したことで違った意味で有名な平和のダービー物語や、たびたびリメイクされるサンセイのオークスなどが代表格ですか。この頃は実在馬は登場せず、図柄やリーチが競馬っぽいだけという感じです。

2000年代に入るとタイアップになり、CR武豊(2005年)、芦毛伝説CRオグリキャップ(2007年)がリリースされます。

もちろん武豊騎手は普通にタイアップなんですけどCR武豊の演出には武豊騎手が跨った実在の名馬が登場します。後のCRオグリキャップもそうなのですが、

実在馬の演出を搭載したことが非常に興味深いです。

【ダ○スタ事件】

というのも2000年代前半は競走馬に起因する「物のパブリシティ権」を巡って裁判になってたからなんです。

超ザックリ言うと競馬ゲームに実在馬を無断で使用されて馬主がパブリシティ権を侵害されたと訴えたわけですね。

パブリシティ権というのは、

「名前や肖像に発生する権利、価値、利益で本人が独占できるもの」

って感じです。

実際のところGIを勝ってるような馬はファンも多く有名でゲームを買うお客さんを増やす可能性がありますよね。その価値で発生する利益はゲーム会社ではなく所有してる馬主の方にあるべきという主張で、対価も払わないとは酷い!ゲームの差し止めと損害賠償や!というのが概要です。

ところが最高裁の判決は

「所有権とパブリシティ権は別だぞ。あと物のパブリシティ権は法的根拠がないから保護できないぜ。」

というものでした。

これが平成16年(2004年)2月の判決です。それ以後、実在の名馬がパチンコに登場するわけなのでこの裁判がきっかけになったのかと思うとなかなか趣深いです。

以後、数機種実在馬が登場するパチンコがリリースされているのですが、基本的にはJRAにパブリシティ権というか権利系は帰属してる感じですね。

判旨には書いてないですけどニュアンス的には所有者が声高に主張するものではなく、競馬という事業の維持、発展のためにJRAがこの権利に関与すべきとこなんでしょうか。

【パチンコ業種の馬主】

最近はサ○ノの冠名でおなじみのあの会長が有名です。セレクトセールという総額170億が飛び交う日本最大のセリ市でもVIP中のVIPとして扱われてますね。

数年前まではこのポジションにF社の会長がいたんですが、高額馬は買えない厳しい会社事情!?もあるのでしょう。個人名義の競走馬は本当に減りました。ただ、会長の奥様名義ではレ○ドの冠名でお馴染みのクラブ法人を持っているのでこちらがメインになりつつあるのでしょうか。

80~00年代まではホール経営をしている馬主も多かった印象があります。サ○ラやダ○ワの冠名の馬はまさにそれです。

ちなみにセレクトセールは金銭感覚が麻痺するのか、フェラーリやロレックスの屋台があって飛ぶように売れるという噂も聞きます。凄い。

【競馬とパチンコ】

やはり公営ギャンブルの強みというか、中央競馬は監督省庁の農水省が競馬振興のために動いてくれます。それはまぁ当たり前で100円馬券買ったら10円が国庫納付金ですからね。

2016年は約2680億円が国庫納付金として日本国の収入となったわけです。(これでもピーク時に比べると1300億円くらい減ってる)

なまじコンサルのセミナーなんか受けて

パチンコだけ冷遇されてる!他のギャンブルも依存症いるだろ!なんでパチンコだけ!

なんていう人がいますけど、まぁそれは仕方ないよな…と思うくらいお金の貢献度に開きがあります。パチンコ業法を作って換金合法化、数%を国庫に納めようという団体がありますが、なるほど。理にかなっているような、かなっていないような。

カジノ法案の如何によってですけど、グレーゾーンの明確化でなんかこの辺変わりませんかね?変わらんか。