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3月26日(月)スマホゲームコンテンツをパチンコ化したらどうなるか考える

2018年03月26日

SNSはTwitterだけやっているのですが、タイムラインにはスマホゲームのドヤ、ヘイト…で溢れかえっています。

日本におけるスマホゲーム人口は推定2825万人だそうで。15~69歳の国内総人口32.6%がスマホゲームに勤しんでいる現代社会では、SNSでガチャ等に起因する阿鼻叫喚の地獄絵が展開されているのも当然といえば当然ですか。

<参考リンク>
https://gamestyle.sega-net.com/data/detail/data-034963.html

さて、レタスおじさんは30代後半なんだけど、ファミコンとほぼ同い年です。なのでゲームといえばコンシューマー機という世代ですが、クソガ…失礼、現代っ子たちではその認識も大きく変わっていると思われます。

コンシューマー機もネット環境必須でマニアックな市場になってきていますし、若年層のゲーム入門編とはならず、15~19歳の男性の80%以上がスマホゲームを利用している現状を鑑みると5年後くらいには

ゲーム=スマホゲーム

という時代が確実に迫ってきていると言っても過言ではないでしょう。過言です。すいません。

【コンテンツの焼野原】
新規ユーザーの参入が死ぬほど減っているパチンコ業界ですが、「レジャー白書2017」によると2016年のパチンコ参加人口は940万人

スマホゲーム人口の約1/3です。

いつの間にやら1000万人を切っているというシャレにならない事態で御座候。

<参考リンク>
http://www.nichiyukyo.or.jp/gyoukaiDB/m6.php

これが良くなるなどというソースは一切なく、新規則の出玉規制でさらなる参加人口の減少は避けられないでしょう。スペックは横並び、あとは何で差をつけるか?料理で例えるならば"豪華な素材を使うしかない"という思考に至るのもまた必然。

しかし、コンテンツの焼野原、名のあるコンテンツは掘り起こし枯渇した、ここは修羅の国パチンコ業界。

ユーザーの新規参入が期待できるものなど存在しますか?しないよ。

というところで注目されるのがスマホゲームコンテンツです。スマホゲームの参加人口、特に若年層の取り込みを見れば、パチンコ化で新規ユーザーをコンテンツパワーで連れてくるのではないか?と甘い考えに至る業界関係者も少なくはないでしょう。

【決してWIN WINではない】
スマホゲームと言ってもピンからキリですが、セルランでトップを走るような旬なコンテンツのパチンコ参入はありえるのでしょうか?一応、スクエニ版権もちょいちょい参入してはいるのでハズれそうな弱めの前兆くらいは感じてはいますが…

これが2017年のスマホゲーム課金売上ランキングTOP10です。

<参考リンク>
https://www.famitsu.com/news/201712/08147606.html

1位のモンスターストライクが1000億円超、2位のFGOが896億円と大手パチンコメーカーの年間売上を平気で超えてるんですけど。

栄枯盛衰の激しいスマホゲームといえど、トップコンテンツが現状パチンコ業界と組むメリットはあるのでしょうか?

例えば漫画やアニメコンテンツであればパチンコで知って原作を読む買う観るという通称
ポロロッカ現象ー(アマゾン川を逆流する潮流。転じて原作に後からハマる現象)が期待できますが、スマホゲームにはその現象は期待できないと考えます。パチンコのメイン層が高齢者である以上、スマホの普及率とスマホゲームへの参入障壁を鑑みて効果は薄いでしょう。多分。

それでなくても、2010年代前半のコンプガチャの悪印象で射幸心をそそるだなんだと言われている中で、射幸心の権化にコンテンツを売るのは私が経営者なら断固反対です。去ねや!

パチンコ側の一方的な都合では、スマホゲームコンテンツを取り入れるのを良いことしか起こりそうにない、もう何も恐くない!ですが、スマホゲーム側から見るとパチンコ化は全くWIN WINではない愚策に見えます。

【終わりに】
最後に栄枯盛衰の激しいスマホゲーム業界、旬が過ぎて売り上げが落ちればパチンコ化、ということは十分にありえます。というか今パチンコ、スロット化されたの全部そうだろ。

結局のところ、
・課金売り上げトップ5の強コンテンツ
・旬なうちにパチンコ、スロット化して投入
・連動サービスでゲームの方にも特典

この条件が揃ってようやく新規ユーザーをパチンコに呼び込めるのかと思います。ここまでに使う時間と費用に見合うかどうかは頭がいいやつが考えてくれ。

現状は終わったコンテンツの最後の小遣い稼ぎに付き合っているようにしか見えないわけですが、モンストやらFGOやらグラブルやらを口説き落として今年中にリリースできたら、それはそれでユーザー人口に少なくない影響を与えると思います。

閉塞感を破るひとつの策として、金満メーカーは金を惜しまず頑張ってください。