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4月2日(月)部品のハナシ

2018年04月02日

人気ユーチューバーの動画での台パンが話題になりましたね。台パンの是非に関しては、賛否両論ありますが私も台パンを遥かに通り越した破壊衝動に支配されてしまうことは結構あります。

そんな時は「製造番号は控えた…何年かかっても中古で見つけてお前を買う。そして、錆びた斧で惨たらしく破壊してやるからな…」と心の中で台を脅すことで闇堕ちしそうなメンタルをコントロールしています。

さて、台パンをしてもしなくてもパチンコ台は故障します。特に玉にぶつかりまくるので釘は折れますし、ハンドルも磨耗で反応しなくなったりします。
しかし、そんな使用していれば起きるような故障でも某一流メーカーは認定機の部品を出さないそうで。

要するに
『おい。修理すんな、新台買え』
という無言のプレッシャーです。

企業とは利潤を追求するものですから、姿勢としては正しいのかもしれません。しかし、釘の1本が折れただけで、撤去というのには納得できますかね?これが全メーカーのスタンダードになりそうで、いささか疑問には感じます。

パチンコの部品は共通部品と盤面固有の部品があります。ハンドルなんかの枠部品は共通、盤面内の役物などは固有の部品です。盤面内でも釘は共通でしょう。販売が終わり、検定も切れた機種の固有の部品を後生大事に在庫しておくのは確かに効率的ではないため、終了!というのもわかります。

しかし、みなし機の部品を変えているわけではないのです。稼働がよく、まだまだ需要のある機械の部品供給を勝手に終了するのは、完全にメーカーのエゴ。ホールが不満を言うのもわかります。わかります。

【そうじゃなくても部品は面倒くさい】
警察への検定申請をするときに、見てもわからない内容の結構な量の資料を提出するのですが、アレは搭載している部品部材の資料だそうで。保通協に持ち込んだ部品のひとつひとつの品番は指定されており、代替えは効かないのです。(セキュリティ面考えたら当然)

部品を自前で製造するパチンコメーカーなどほとんどないので、部品屋さんにその品番のストックがなければ終了な上、パチンコ以外のモノを扱っていれば部品のラインナップもアップデートされるでしょうし、3年前のパチンコの部品なんぞ知らんというのが現状なのではないでしょうか。

最近倒産した部品メーカーのニュースを見たのですが、パチンコ以外だと携帯電話、スマホの部品を作っていましたね。精密電子部品で似通う部分があるのでしょう。
特にその品番が用意できない代表格が、積層セラミックコンデサ(MCLL)です。

MCLLはざっくり言うと誘導体と電極を多数重ね合わせたもので、小さいながら大容量を実現できるセラミックコンデサです。スマホの容量増加傾向に比例するように、搭載される個数が増え需要の高まっている部材なのですが、販売台数が見えづらく、制約の多いパチンコに供給する分はそんなにないぜ!というので苦労しているようです。

単純に需要があるから原価増なのか、足元を見られて高値で売られてるのか知りませんが、こういうのが機械価格の上昇に一役買っているのは間違いないでしょう。

【終わりに】
諸々の要素を組み合わせて考えますと、皆さんが思っているより部品が壊れるということは当該台の息の根を止めるのに十分な事象なのです。前述の通り手に入りにくいものも増えています。そんなことを考えて台パンしないでしょうが、もしかしてその1台があなたの大好きな台で認定機だった場合は、その一撃であなたが引導を渡す可能性もあることは心に止めておいてほしいですね。