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4月9日(月)いよいよ登場する設定付きパチンコ

2018年04月09日

1ヶ月以上前の話ですが、既報の通り平成30年3月1日、日工組において「新規則ぱちんこ遊技機に関する説明会」が開催され、日工組から説明があったようですね。

個人的には、いよいよ搭載可能となる設定変更機能装置が非常に気になるところです。

というか、組合で取り組むということは付ける、付けないというより「メーカーは設定付けろよ」ということですよね。基本的には釘以外のところで調整する唯一の機能として存在する以上、大義名分に関わるところですし、活用しないという選択肢はほぼないのではないでしょう。

【パチンコの設定】
かつてCR機黎明期には設定付きのパチンコは存在しました。「こぜ6!」のパチスロと違い、当時は設定1が最高設定です。代表的なところで「CR大工の源さん(三洋物産)」を見てみると
(低確率)
(設定1):1/369.5
(設定2):1/405.5
(設定3):1/438.5
と、大当り確率に設定差を設けています。(高確率にも小数点レベルで設定差アリ)

新規則はこれとは逆で6が最高設定になり(紛らわしい…)、設定1が1/319で設定が上がるごとに大当り確率が甘くなります。それ以上でもそれ以下でもありません。

では確変中はどうなのか、というと現在のところは倍率に依存すると言われています。
設定1が1/319で確変中は10倍アップの1/31.9になる機械があるとします。設定6が仮に1/299ならば確変中はこれまた10倍アップの1/29.9にしなくてはいけないということだと…あくまで噂ですよ。

【どうなるST機】
そうなると、1番の被害を被るのはSTタイプということになります。前述の通り、高確率の分母が低確率の倍率に依存するためSTの継続率が設定によって変わるので、要するに大当り確率だけに設定差を持たせるという前提が崩れて、確変継続率にまで干渉してくるわけです。

最近はVSTに通常ありSTなど多様な機械が存在しますが、上限は65%です。
最高設定でようやく65%継続…低設定はもっと低い継続率になるのでSTタイプは苦境に立たされることになります。

設定に関するレギュレーションでスペックの自由度が狭まってしまう可能性があるのは如何なものでしょうか。有識者たちの柔軟な対応を期待せざるを得ません。

【設定に意味があるのか】
そもそも封入式(盤面に一切触れないパチンコ機、所謂管理遊技機)が普及する前提で、設定付きパチンコとは存在するものだと思っていました。表裏一体です。
主基板の"かしめ"のように誰が何をしても釘に触れないという封入式でない以上、設定が何の意味をなすのか今のところ不透明です。

回転数でもパチスロは1日8000~10000Gを回せますが、パチンコはその半分にも満たないわけです。収束とは言いませんが、ド派手な設定差を設けないことには何の差があるのかよくわからないまま閉店することでしょう。明らかに差を設けられたとして、丸わかりの低設定は空台となりますよね?

そもそも最高設定が混在する旧基準以下の性能なので、パチスロ以上に低設定を使った時点でボッタクリ店認定という思考にユーザーは至ります。

現状、封入式でないパチンコに設定を付けるメリットは余り感じません。見切りスタートは本当にパチンコの専門家が組合にいるのか疑問にすら感じます。

とはいえ、どこかのメーカーが人柱になりながらも試行錯誤しなければ、設定という機能は成熟していきません。新しいゲーム性を設定変更機能装置が創造するのか、はたまた即廃れるのか、大きな岐路が迫っています。