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4月30日(月)転落タイプが増えすぎじゃなかろうか

2018年04月30日

業務的に忙しかったこともあり、あっという間に4月が終わろうとしています。

「2018年は新台不足になるのでは」というコンサルやシンクタンクもありましたが、上半期に関しては体感的にもいつも通りという感じです。

それにしても、1/399のMAX機が跋扈していた3年前に比べると多種多様なスペックが増えてきましたね。判を押したようにMAXのV-STばかりだった頃が懐かしいです。

特に増えてきたと思うのが転落抽選方式ですね。某真傾奇者や、あのマガジン版権、風穴開けるヤツも転落抽選方式のスペックを採用して実績を残しています。

今回は転落タイプの機械について、思うことを書きたいと思います。

【転落は嫌われ者】
もしかしたら現在は転落タイプが一番受け入れられている時代かも知れません。

転落というスペック自体、人を選び、受け入れられる層が限られるような印象があります。そういえば…と頭に浮かぶのは「CRフィーバー創聖のアクエリオン転翅篇」や「CR新世紀ぱちんこ 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を思い出す人も多いのではないでしょうか。

個人的な趣味嗜好ですが、今は亡き奥村遊機の台が好きだったので華牌シリーズのような(南国麻雀は別)奥村の転落タイプは受け入れられても、上記2機種の他に、べ●し●ちや●イデ●ーンはなんかダメでしたね。

転落抽選方式というのは今、確変なのか通常なのか曖昧にした電サポ状態でハラハラドキドキするゲーム性です。しかし、これは万人受けしないですよね。もちろん好きな人もいるとは思いますが、
・大当りより先に転落の抽選をしていること
・転落した瞬間が一切わからないこと
・転落確率が大当り確率の近似値であること

この辺を鑑みると好んで打つユーザーというのは限られますよ。やっぱり。

数年前までの共通認識として転落イコール地雷のイメージは間違いなくありました。

【全てはこの台から】
大きな分岐点となったのは、2012年です。前年の2011年に「アタックラウンドシステム」いわゆるV確変が世に出ます。

従来の転落タイプは確変突入率100%がデフォルトであり、それ故に転落確率を重くできませんでしたがV確変を転落抽選方式に応用した台が登場しました。

JBの「CRウイルスブレイカー」です。V確変を搭載した確変突入率50%の台でした。

確変中の大当り確率が1/34.9なのですが、転落確率は驚愕の1/338.5!その継続率は約90%と革新的なスペックでした。

え。知らない……!?

確かに大量導入していたホールもありましたが、これまた万人受けはしませんでした。さらにV入賞もアナログで多分非入賞と思われるショート開放でも、タイミングでV入賞してしまうなど、まだまだこのスペックが成熟する前日談のような台でしたね。

数ヶ月後にリリースされる「CRセクシーフォール」、前評判を大きく覆した「CR JAWS~it's a SHARK PANIC~」で単発的にヒットはあったものの旧内規マックス全盛期はそれほど大きな存在感があったわけではありませんでした。

【現在の事情にフィックスした転落タイプ】
そして2018年、確変65%という最大のウィークポイントをどう紛らわすか?

ここに焦点を置いた場合、V確変の応用における重い転落確率はあたかも高継続のように錯覚させる、なかなか有能なツールのようです。

転落確率1/270!
転落確率1/350!!
転落確率1/400!!!

細かい計算なんてさせねーよ!とばかりに複雑な仕様になってきています。(保障サポ回数内での転落→時短引き戻し期待値など非常に複雑)

さらに重い転落確率にリンクして確変中の大当り確率も重くなるのがミソです。

1/100を平気で超える重い確変中の確率ですから、200回転でも下手したら300回転もハマるわけですよね。もう基本として付与されるサポ100回転なんて超えるのは前提で、結果として特賞中の打ち込みが他のタイプより多くなり、データとしても稼働が良いと認識されるのです。

ということで、現在のパチンコ事情に一番フィックスしているのが転落抽選方式だというのは、数年前まで考えられなかったことです。

王道とは呼べないスペックですし、こうやって幅を利かせる現状にとても違和感があります。

ここまで増えたのも大概はJAWSの手柄だと思いますが、過去の機械を人柱にして現在の転落タイプがあるのだということはなんとなく、心に留めておきたいと思います。