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6月11日(月)1円パチンコは低貸の域を超えた
皆さん1円パチンコは打ちますか?そうですか。私は結構打ちます。とりあえず5000円でなんとかなりそうだし…1万円とか滅多に負けないから…(月1回くらいは負ける)
さて、低貸が世に出始めた2008年くらいでしょうか、正直パチンコ=4円パチンコだったもので、「1円当ってもな~」と収支度外視の"時間潰し"と感じていました。予定までの暇潰しですよ。
まさに時間消費型レジャーを体現していたわけなんですけど、これは4円パチンコが圧倒的に多く、1円パチンコがごくごく少ないという環境があってのことであり、個人的には現在は当てはまらないと思います。
もちろん、バリバリ4円が主戦場の人にはあの頃とは変わらないのかもしれません。1円でも長時間打ててしまう今のマインドが健全だとは思いませんが、財布との相談でレートを選べることは時代に合ってきてるとは感じていますね。
ただ1円=低貸という概念はそろそろ取り払った方が良いでしょうというのが私の意見です。
【1円が諸悪の根源?】
低貸専門店や、どのホールにも低貸コーナーが設置されている現状は黎明期と比べると大きく変貌を遂げています。
私が入社したばかりの頃、1円パチンコのシェアというと20%を切っていたはずですが、現在1円パチンコは33%程度までそのシェアを増やしています。ニーズに寄り切られた形なのか、いつの間にやら低貸の地位が必要以上に向上してしまったのです。
1円パチンコの起源ですが、諸説あります。この業界で有力な説として語られているのが「コンサル会社の入れ知恵」というものです。
全体稼働を上げるために小規模な範囲でレートを下げるという提案をした超有名経済研究所が1円パチンコの生みの親という説がまことしやかに語り継がれています。起源については他にも色々説はある(北海道、北陸から流れてきた説)のですが、果たして当初の目論見通りになったのでしょうか?
当初、ホールの全体稼働を上げるため1つのアクセント、スパイスとして提案されたものでしょう。しかし、蓋を開けてみれば4円を食うくらいのシェアと稼働になってしまい泣く泣く1円コーナーを増やさざるを得なかったホールの嗚咽が聞こえてきます。
詰まる所、単純な計算で売上も粗利も1/4になるので、稼働が上がる以外のメリットというのは薄いわけです。基本4円の売上や粗利で営業を考えるわけですから。
そのため、業界人の中には「●●●●が1円パチンコを流行らせたせいでパチンコ業界が悪くなった!」と言う人も少なくありません。
遊技白書によると、2013年に初めて参加人口970万人と、遂に1000万人を切ってしまったパチンコ業界ですが、翌2014年に遊技人口が微増し1100万人を超えました。
これは市民権を得てきた1円パチンコを筆頭とした低貸の力によるものだという意見もあります。というか間違いなくそうです。参加人口の裾野を広げた事実もあるわけですから、一概に業界を悪くした悪の根源という見方はちょっと違うかなぁとも思います。現実は"功罪相半ばする"といったところでしょうか。
【1円パチンコは低貸の域に収まらない】
そもそも1円パチンコは全てが4円パチンコの1/4なのでしょうか?1円パチンコの平均粗利は4円パチンコの粗利の半分ほどです。え?
この要因は1円の方が高稼働という点にあります。4円と比べるとその差、約1.7倍ほど稼働が高いのです。つまり運用面に関して4円のおまけではなくメインまではいかなくても無視できないレベルまで1円の存在感が上がってきているのは誰にでもわかるでしょう。
4円の半分の粗利…これにパーソナルなどのローコストのオペレーションを加えることができれば専門店の運営も可能になるという算段です。1円に特化したホールが出てくるのも納得ですね。
なのに、メーカーは1円に特化した機械をなぜ出さないのでしょうか。1円に特化するとは何かと考えると、正直言って低価格しかないんですよ。しかし、1円専用機など出したところでどうしようもない…というのも確かにわかります。
何故ならば、4円で導入されている機械を1円で打てるという魅力に負けるからです。つまり、全てが4円ありきなんですよ。当たり前なんですけどね。
とはいえ、1円で機械代を償却できるビジネスモデルを確立しないことには真綿で首を絞められるが如く、ジワジワと死んでいくだけと思います。さすがに40万超の商品を売りつけるだけからメーカーが脱却しないことには現状は改善されないでしょう。
業界の1円パチンコを毛嫌いし忌む風潮はあまり好きではありません。もう身体の一部みたいものですし、慈しんでいきましょうよ。