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設定付きパチンコで実際設定差が生まれる部分はどこ!?編

2018年08月14日

テーマ「まもなく登場する設定付きパチンコを分かりやすく解説せよ!」

【設定付きパチンコで実際設定差が生まれる部分はどこ!?編】

昔の映画か何かで見たお話。

過去に戻れる機械を使って恐竜時代へタイムスリップした二人。古代植物が生い茂る森の中で色々調査する中、地面に印を付けて現代へ帰ってくると、印を付けた場所に大きな川ができていた。小さな地面の傷に雨水が溜まり、小川が生まれたのち長い年月をかけて大河へと変化していったという一幕だ。……まあ、某「猫型ロボット」のアニメ(しかもうろ覚え)なのだけれど。

このような“わずかな変化”が結果的に大きな影響を与える現象を『バタフライ効果』と呼ぶらしい。何故このような話を唐突に始めたかというと、今後出る設定付きパチンコに関係のある(と勝手に私が思っている)話だから。設定付きパチンコでは『大当り確率のみ』しか設定ごとに異なる数値は無いにもかかわらず、出玉に関連するあちこちの数値が大きく変化する現象が確認できた。そんなパチンコ版バタフライ効果について今回は触れていこうと思う。

今回触れるのは以下の3つ。
⓵確変・時短継続率(引戻し率)
②連チャンモード突入率
③連チャンモードの性能

実際には細かいところまで含めるとこれよりも多くあるのだが、特に目立つものを解説した方がイメージはつきやすいので絞らせていただいた。

■Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴ(SANKYO)
https://fever.s-pwfl.com/special/pfj/spec/index.html
■PAミルキーバー(ニューギン)
http://www.newgin.co.jp/pub/machine/milkybar/spec.html

①確変・時短継続率(引戻し率)
まずはこちら。時短回数が同一(例えば100回)だと考えた場合、大当り確率が高いほど引戻し期待度が高まる。また「甘デジ海シリーズ」などのST機や、「真・花の慶次2」などの確変転落抽選機は、確変中大当り確率が高いほど確変継続率がアップする。

理屈はさておき、既に発表されている機種の継続率を実際に比べてみよう。

「ミルキーバー」の時短引戻し率は設定によって約50~64%まで変わる。ここまで来るともう別の機種のような挙動を見せると考えられる。実際には連チャンモードの「ミルキータイム(電サポ70回転)」は確変か時短か見た目には分からなくなっているが、引戻しの良い台は粘ってみても良さそうだ。

「ヴァルヴレイヴ」に関しては、「革命RUSH(電サポ100回転+α)」へ突入した際の引戻し率が大きく異なる。上記の表を見ると、95.7%~97.3%と一見あまり変わらないように見えるが、90%を超えての1%の差は非常に大きい。『引戻せずにスルーする確率』は設定1の約23回に1回に対して、設定6だと約37回に1回と、全然安心感が違う継続性能となる。
※電サポ=「電チューサポート」の略称。電チューの開放頻度が通常時よりも高い状態で玉持ちがよくなる

②連チャンモード突入率
お次はこちら。確変突入率や条件が一緒であっても、その機種で一番良い状態へ入るまでの難易度は大当り確率によって異なる。最近良く見る「初当り後、●●回転以内に引戻せば連チャンモード突入」という機種は特に顕著に差が生じてくる。
こちらも理屈を見るよりは、実際に数値を見たほうが早いだろう。というわけで、新規則機2機種の数字がこちら。

※パチビー独自シミュレート値
※連チャンモード突入までの平均通常時回転数

表の通り、連チャンモード突入率に大きな差が見られた。「ミルキーバー」はライトミドル~準甘デジほどの確率差、「ヴァルヴレイヴ」に至っては昔のマックスタイプ~ライトミドルほどの確率差がついている。
ここでわかるのは、設定が低いほど連チャンモードに入れない単発が多くなり、高設定ほど1回の初当りが連チャンモードに結びつきやすい、ということ。低設定は踏んだり蹴ったりの展開が起きやすくなっているということだ。

③連チャンモードの性能
確変の継続率や時短の引戻し率が、高設定になるほど高くなるのは説明した通りだが、平均連チャン数が高くなると、それに“比例して”出玉獲得の期待値が増える……訳ではない(実際はもっと高い!)。何故なら、連チャン中は基本的に電チュー保留での大当りで、さらに多くの機種で電チュー消化時の振り分けは出玉数が多くなっていることが多いからだ。
簡単に言うと、平均連チャン数が高いほど「高ラウンド獲得のチャンスが多くなる」ということ。連チャン数に平均出玉、一体どれほど差が付くのか実際の数値を見てみよう。

※パチビー独自シミュレート値
※両機種とも、連チャンモードの条件は「確変+次回まで電サポ」時

いかがだろうか。どちらの機種も、最低設定と最高設定では1.3~1.6倍近く平均出玉に差が付いているのが分かっていただけると思う。特に「ヴァルヴレイヴ」は差が大きくなっており「革命RUSH」突入時点で期待値が一箱分(約1,450発)も異なる。
もし高設定を掴めた暁には、当りやすいだけではなく一撃性にも十分期待できることを認識して、決して捨てないように気を付けることが重要と言えそうだ。

さて、ここまで設定差が生じる箇所についていくつか解説を行なってきたが、設定ごとに出玉性能が大きく変化することが確認できたと思う。
全ての数値の根っことなっている大当り確率が高々3~40ほど変われば、「突入率」や「継続率」といったパチンコにおいて重要な数値が激変し、出玉性能の終着点である機械割が30%近く変わっていく。これは冒頭に話したバタフライ効果のように見えて、数字マニアの私としては面白くて仕方がないのだ。
次回は設定談義の真骨頂、一日打ち切った場合の「勝率」についても分析していくので乞うご期待。

■今回の超シンプルまとめ
高設定は当りやすいだけでなく、突入しやすく、連チャンしやすく、一撃性にも期待が持てる!!

第3回は8月17日(金)「設定が付くと今と何が変わる!?高設定の実力とその期待値は!?編」

それではまた次回お会いしましょう。
以上、わくさんでした!総監修:女帝でした!