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設定が付くと今と何が変わる!?高設定の実力とその期待値は!?編

2018年08月17日

テーマ「まもなく登場する設定付きパチンコを分かりやすく解説せよ!」

【設定が付くと今と何が変わる!?高設定の実力とその期待値は!?編】

4.7号機あたりからだっただろうか、パチスロが高設定でも負けることが多くなってきたのは。スペックは荒いままなのに機械割だけ低下したものだから、事故を起こすまでが遠くて遠くて仕方ない仕様になったのが一因だ。一時期サルのように打っていた初代「押忍!番長」の設定6は、勝率が6割程度だったと記憶している。中には「カイジ」とか「夢夢ワールドDX」のように、最高設定が別格の安定性能だった機種もあったけれど。

ちなみに、パチンコは昔から勝率が低め。その理由は一日で回せる回転数がパチスロと比べて段違いに少なく、ちょっとしたハマリひとつで出玉崩壊(または取り返せないほどマイナス)に陥りやすいから。仕事終わりでは千回転程度しか回せないのだから、そりゃ安定もしないというものだ。

ボーダー前後だった場合の勝率は、殆どの機種で大体40~50%くらい(終日遊技時)。甘デジの場合は回転率に勝率が大きく左右され、ミドルでは回転率が良いと期待収支は上がるものの、勝率はさほど変わらないといった特徴がある。
※ボーダーとは…ボーダーラインの略。スペックや各条件などから算出された、理論上の損益分岐点(損益がプラスマイナス0のライン)

さて、今後はパチンコにもパチスロと同じく「設定」が搭載されるわけだが、果たして従来よりも安定感は高まっているのだろうか。さっそく新規則機として登場する、このコラムで恒例となった2機種の数値を見てみよう。

※パチビー独自シミュレート値
※1発でもプラスなら勝ちとする

上記は、多少辛めに見積もっての数値なので、実際にはこれより若干高くなる店舗が多いだろう。結果を見ると高設定域は、特に設定6はパチスロもびっくりの高い勝率がはじき出された。「ミルキーバー」は甘デジなことも手伝って、勝率約92%と抜群の安定感だ。

なお、一日で回せる回転数は変わらずパチスロより少ない。パチンコはリーチや予告などの演出が長く、特に当った回転では何分もかかってしまうことが原因だ。それなのに何故勝率が高くなるのかというと、高設定が『全ての数値が優遇されているから』にほかならない。

<前回解説した高設定の特徴>
・初当りしやすい
・初当りが連チャンに繋がりやすい
・連チャン時の平均出玉が多い

『当りやすくて、当ったら出やすい』のだから、勝ちやすいのも当然だと言えるだろう。甘デジの確率で3,000発もらえるのだとしたら、正直負ける気がしない。出る台は出っぱなしになりやすい。これが高設定パチンコの特徴になるはずだ。

■高設定の期待収支は?
勝率の次に気になるのはこちらだろう。機種によって異なるが、パチスロが一日でおよそ8,000~10,000回転させることも可能なのに対して、パチンコではどんなに頑張っても2,000~3,000回転がいいところで、発射を止めている時間も長い。そのため、同じ機械割なのに期待収支は全く異なるものとなる。

<期待収支比較>

※パチスロは時間あたり800回転として計算
※パチンコは時間あたり5,000発発射として計算

かなりざっくりとした等価想定での計算だが、大きく差が付いていることは確認できると思う。単純に言うと、パチンコはパチスロと比較して期待収支が低い。そして低設定のマイナスも少ない。高設定域は勝率こそ段違いに高いものの、運が味方しなければほどほどの勝ちに収まることだろう。

ここから何が読み取れるか。諸説あるとは思うが、私個人としては「万枚のような大事故が発生しづらいため、優良店舗であれば恐れずに高設定を使用してくれる可能性もあるのではないか」と考えている。なぜなら、最初は希望を持っておきたいのだ。

ちなみに、今は発表されていないミドルタイプ(最低設定が1/319前後)だと話は若干変わってきて、高設定でも勝率は6~7割といったところになるだろう。このスペック帯はこれまでと同じく強靭な運が必要だ。

さて、高設定の実力が分かったところで問題はこの先。恐らく設定付きパチンコにおいては『高設定探し』が重要なゲーム性の一環を占めてくるだろう。そうなると、パチスロ同様に打ち始めの時間、設定推測の知識、データの見方など、これまでパチンコで必要とされていなかった技術が求められる。

次回はこれらに触れて、設定付きパチンコで「楽しみながら勝ちを狙っていく打ち方」を考えていこうと思う。

■今回の超シンプルまとめ
パチンコの高設定はパチスロより機械割も勝率も高い。期待収支は低い分、多くの高設定投入に期待!!

第4回は8月20日(月)「設定付きパチンコの楽しみ方とホールでの立ち回り編」

それではまた次回お会いしましょう。
以上、わくさんでした!総監修:女帝でした!