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『HEY!鏡』は初期6号機の完成型!?

2018年10月15日

10月1日より初の6号機となる『HEY!鏡』の導入が開始されました。もう皆さんは打たれましたか?

パチスロを始めて初の号機切り換えを体験することとなる方も多いことでしょう。2005年に初の5号機パチスロ『新世紀エヴァンゲリオン』が登場して以来、なんと13年ぶりの新しい“号機”の登場です。

5号機パチスロと書いたのは理由がありまして。5号機で最初に登場したのは『CRP花月伝説』というパロットでした。パロットとは、パチスロのルールで作られているけど、遊技メダルではなくパチンコの玉を使うもの。もう10年近く新機種が出ていないので、ご存知ない方も多いことでしょう。

その『新世紀エヴァンゲリオン』ですが、そっと導入されたように記憶しております。ストック機の爆裂性が人気だった4号機末期。それが残っている状態で、50枚あたり50G近く回って確率の重い普通のドノーマルタイプ。打ち手もそうですが、よりホール関係者のほうが絶望を感じていたように思えました。

しかし、今回は6号機に対する期待は小さくありません。緩い内規が適用され、少なくとも5.9号機よりは上。一撃性をさておくと5.5号機と遜色のないゲーム性は作れると実感できたはずです。売上に対する粗利など、考え方を修正する部分はもちろんでてきますけどね。5号機時代の最初期よりもすんなり移行できるのでは? そう私は感じています。


というのも『HEY!鏡』の完成度が実に高いのです。いかんですね“完成度が高い”という抽象的な褒め言葉は。演出バランスなどは好みが出ることでしょう。そういうのを除いたパチスロのベーシックな部分、基本システムの話です。


6号機の特徴として、まず挙げられるのがAT機の復活でしょう。

このコラムでも何度か6号機の説明は書きましたが、ノーマルタイプを作るのがとても難しくなってしまいました。ノーマルというより、普通のボーナスが乗っている機種全般ですね。ということで、6号機初期の主流となるのはAT機で間違いありません。

問題は、その作り方です。5.9号機から登場した“有利区間”の概念は残っています。最長で1500G滞在に加え、純増2400枚到達で終了することも義務付けられました。ただ、有利区間滞在がゲーム全体の70%未満という項目は撤廃。『HEY!鏡』はこれを実に上手く使っています。

この機種では、ほとんど通常区間に滞在しません。有利区間に突入するとゲーム数のカウントを開始。950G+αで天井救済機能も発動します。この天井救済やゲーム数テーブルでの当選など、5.5号機以前のゲーム性をほぼ再現することが可能となるのです。

ただ、有利区間の上限は決まっているので、天井救済から伸びるのは難しいです。1500Gの上限のうち初当たりまでで1000G近く消費してしまっていますからね。これに関しては、天井からも当たり前のように2400枚を狙える機種を作ることも可能ですが、初当たりが激低になるなど、他の部分での制約が出てきます。天井はあくまで救済。このバランスも6号機では主流になるかと思います。

天井以外にも、一発役が……など変えられる部分、好みが出る部分はありますよ。ただ、それは出玉の“見せ方”に過ぎません。ほぼ有利区間に滞在するAT機。この根幹システムは、間違いなく6号機初期の主流となります。


それだけでなく、細かい努力がなされているのも『HEY!鏡』の凄いところ。

6号機の長期出玉率は最大でも115%未満。これが決まった段階では、頑張れても108%程度の機種ばかりになるだろうと予測されていました。しかし、蓋を開けてみれば設定6は112%!

この機種、工場出荷状態では、3枚掛けだけでなく2枚掛け遊技も可能となっています。出玉率のシミュレーション試験では、3枚掛けと2枚掛けのそれぞれで検査されますが、市場で動かせる際は「2枚掛けのボーナスを保有したまま3枚掛け遊技」をすることになります。試験対策ですね〜。

5号機AT機の終盤で主流になったアクセルATと、2枚掛けボーナスを内部保有させる『やじきた道中記乙』方式の融合。スペックを磨く縁の下のシステムも最先端となっています。私ごときでは、ここからさらに研ぎすます方法を思いつきません!


と、絶賛しておりますが、あくまでもハードの話。ソフトの部分はいろいろ試行錯誤されていくことでしょう。

1Gあたりの純増枚数制限がなくなったことにより『HEY!鏡』は5枚を実現しました。その代償として、50枚あたりのベースは高くなっています。純増とベースのバランス。これは初当たりの距離や、初当たり時の期待枚数にも影響を与えます。

またATとATの繫ぎも課題となるでしょう。CZを挟むので均すと3枚弱になってしまうんですよね。また、ATがナビ回数管理なので、純増5枚ダナ〜と思うのは、疑似ボーナスだけという体感の課題もあります。

ま、そもそも。5号機版のAT機も『ねえねえ島娘』などの初期型(リプレイ確率の高いAT機)から長く、出玉の見せ方と演出を変えるだけの時代が続きましたし、アクセルATが登場してハードが少し変わっただけで、同様の流れとなっていきました。その延長に今回の6号機があるという解釈を今はしています。

いずれブレイクスルーがあるかもしれませんが、相当にハードルは高いのかな。それだけ『HEY!鏡』は5号機ATの最終進化以降のアイデアも入っていますし、6号機内規の解釈も優秀だと感じます。早くも完成型!? 5号機ARTのベースを『忍魂』で作った大都技研ですしねえ。

ただ、打って面白いと感じるかは別の話です(笑)。それは演出の好みもありますし、ホールの設定状況も加わってきます。もちろん、出る出ないといった展開も。

少なくとも「上手く作ったな」とは感じられるかと思います。知識とキャリアがそれなりにあれば。ということで、まだ初打ちを済ませていない方は、ぜひに!