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2019年を振り返る

2019年12月15日

1年の振り返りも3回目。今年はついに、京都・清水寺で発表される今年の漢字よりも先に原稿を書いております(笑)。

そんな時期もあって、私もパチスロ界を想像して漢字を選んでおりました。2017年が“始”。6号機時代になることが決まりましたね。で、2018年が“変”。変わったことがある。変わらなきゃいけないことがある。変わるかと思ったら変わらないこともある。問題山積みと思っていたのでしょう。どれだけ解決したのかは不明ですけど。

それでいくと、今年は“替”ですかね。5号機時代を牽引した『まどマギ』『バジリスク絆』『ハーデス』などなど。多くの機種が撤去されることとなりました。いかん、コレは本文で書くべきことではないか!

ということで、今年も2019年のパチスロニュースを振り返りながら、いろいろ語ってみようかと思います。10大ニュースにはしません。そんな思いつかない。
4月30日に平成が幕を閉じ、5月1日から令和が始まりました。後々には「令和の始まり=6号機の始まり」とイメージされるのでしょうが、まだまだ5.9号機と6号機が同時に出てくる混沌とした状態でしたね。


○令和が始まる
令和になって初めて導入されたのは、6号機の『パチスロボンバーパワフル3』と5.9号機の『ジャングルマスターコングダム』の2機種。ちなみに、平成最後の導入となったのは5.9号機の『プレミアムハナハナ-30』と6号機の『SLOTギャラガ』『黄門ちゃまV女神盛』でした。

世が世なら“平成最後”とか“令和最初”の新装と煽られたのでしょうが。広告宣伝規制が強くなっている昨今、ホールからのメールなどは意外なほど静かだったなという印象が残りました。


○『Re:ゼロから始める異世界生活』が大ヒット!
6号機は、大都技研の頑張りが目立っていると感じます。2018年の『HEY!鏡』というオーソドックスなAT機から始まりましたが、続く『Re:ゼロ』は1Gあたりの純増が約8枚という5号機世代には未知の純増速度を提供して大ヒット。原作人気と純増8枚を体感してみたいというユーザーの相乗効果も手伝って、2019年No.1の大ヒットとなりました。ホールも軸にできる機種を欲していたこともあって、設定も使ってくれていましたからね。

追加導入されてからちょっと落ち着いた印象もあります。高純増の機種が増えましたが、それ一辺倒では“同じユーザーが回遊するだけ”となりがちなんですね。『北斗』や『ルパン』などが加わってきましたし。

2019年の大都技研が凄かったと思うのは、射幸性一辺倒ではなかったこともあります。技術介入機の『バンバンクロス』。当たる楽しみに特化しまくった『PYRAMID EYE』。『HEY!鏡』と含めて、すべて楽しみが異なる機種となっています。この開発力にアッパレ!


○6号機の適合率は上がらず
パチスロ機が世に出るには、保安通信協会で行われる型式試験で適合を受けなければなりません。遊技機規則や内規に則った形で作られているかを検査されるということですね。

12月:64件のうち適合14件(21.9%)
01月:70件のうち適合09件(12.9%)
02月:92件のうち適合15件(16.3%)
03月:65件のうち適合15件(23.0%)
04月:66件のうち適合10件(15.1%)
05月:79件のうち適合19件(24.1%)
06月:76件のうち適合17件(22.4%)
07月:73件のうち適合20件(27.4%)
08月:71件のうち適合16件(22.5%)
09月:67件のうち適合13件(19.4%)
10月:82件のうち適合17件(20.7%)
11月:80件のうち適合18件(22.5%)
合計:885件のうち適合183件(20.7%)
昨年の合計:361件のうち適合72件(19.9%)

左側の件数は、結果書の交付数です。昨年はそもそも持ち込まれた機種数も少なかったと言えますね。6号機の内規が適用されたのが4月1日からで開発が進んでいなかったり、まだ販売していない5.9号機を持っていたなどの事情があったのでしょう。今年は183機種が世に出せる権利を手にしたこととなります。

業界誌などのニュースでは、適合率の上下に一喜一憂する見出しとなることも多いですが、こうやって並べてみると去年も今年もザックリ20%ということが分かりますね。ただ、これらの機種がすべて販売されるわけではありません。お蔵入りになる機種もあれば、予定台数がものすごく少ないことも。

そんな事情もありますが、検定切れや認定切れなどで撤去しなければならない機種の分をカバーできているのか。適合率は、そういった問題に繋がってきます。というか、なんで去年始めちゃったんだろう。意外と調べるのがめんどい(笑)。


○高射幸性と指摘された旧基準機撤去の問題
6号機へと遊技機規則が改正されたのは、依存問題対策です。何をやれば良いのかという根本的な議論は難しいですし、様々な見解があろうかと思うのでさておきますが。方向性としては“行き過ぎた射幸性を抑制する”という流れになりました。その一環として、高射幸性と指摘された旧基準機を撤去していきましょう。そんな流れになっていました。当初のスケジュールはこのような形でしたね。

2019年1月末までに設置比率の15%未満
2020年1月末までに設置比率の5%未満
2021年1月末までに完全撤去

しかし、昨年度は入れ替える機種が難しいといった理由で、延期となりました。そして、2020年。ここでも延期されそうな雰囲気の噂もありましたが「15%未満」で落ち着くこととなったようです。1年遅れですね。ただし、2021年1月末での完全撤去は伸ばすことができません。高射幸性かは限らず、基本的に5号機はここで撤去されることになります。

聞いた話ですが、その数が60万台ほどあるとか。パチンコも合わせると200万台近く? 1ヶ月で入れ替えられる量ではありませんね。来年は入れ替えの戦いでもあります。


○参議院選挙でおだち氏敗れる
暗いニュースですが、忘れてはなりません。パチンコ業界初となる“族議員”の擁立を目指しましたが、結果は惨敗。

いつもバラバラな方向を見ている業界団体が少しだけでも一丸となったことは良かったと思いますが、それだけで終わってしまいました。次に擁立するとしたら、もっと早くから勉強していただきたいかな。忘れてはならないことですが、これは手短に。


○正確な役構成が非表示でもOKに!
最近の機種は、有効ラインを少なくするためにゴチャゴチャした役構成となっています。その正確な役構成を必ずどこか(液晶でもOK)で表示しなければなりませんでしたが、その義務がなくなりました。ワタクシ、猛烈に怒っております。

ゴチャゴチャしまくって、どうせ見ても分からないとか。液晶のない機種だとパネルのデザイン性が悪くなるとか。分かりますよ。その通りだと思います。

6号機となったのは、依存問題対策ですよね。製品に納得して遊技してもらう。これが一番の依存問題対策ではないでしょうか。分かるか、分からないなんかはどうでも良いんです。説明する姿勢はあって然るべきでしょう。何を狙えば1枚でもコインロスを減らせるの? メディアで勉強しなさい? そもそもメディアの人間だって正確な役構成がなければ見つけられませんよ。リール配列は、打ちながら自分でメモできるから良しとして。そこからどう打ったら楽しいかなど探るときに正確な役構成は絶対に必要です。

射幸性に満足してもらえれば打ってくれるだろう。そう考えているとしか思えないのですわ。ホールは、安心パチンコ・パチスロアドバイザーを置いています。RSNなどの告知もしています。でも、メーカーがこのような姿勢であったら、どうにもならないですよね。

もちろん、適度な射幸性は必要でしょう。ただ、それ一辺倒であってはなりません。遊技としての立ち位置を明確にするには、最低限でも製品の中身を知ってもらう気持ちがなければなりません。ユーザーをバカにし過ぎです。ただ勝てそうだからではなく、中身を知って面白そうだから打ってみる。ゲームとしてパチスロを楽しむことも忘れないでいただきたいです。少なくとも、私は隠された瞬間にAT機を打つモチベーションがゼロになります(笑)。

渾身のシステムが即座にパクられないように、導入までのデモ基板では非表示とかなら理解できます。でも、お金を出して打ってくれるユーザー相手に、この姿勢は不味いですよね。


いかん、今年も暗い話で締めてしまった。古い跳ねる機種も減っていきますし、勝ち負け以外で「これ面白い」と思えることが増えれば良いなと希望も持っています。射幸性が下がったら、薄利多売を考えるホールだって増えますしね。

2020年が皆様にとって明るいパチスロライフとなることを願いつつ。良いお年を!