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あと半月でホールが分煙化に!

2020年03月15日

当然のことながら、新型コロナウイルスの話で持ちきりとなっています。既にいろいろと自粛をしているパチンコ業界ではありますが、全日遊連からは「集客を目的としていないイメージ広告も適切な対応を」という要請が3月10日付けで発表されました。

のほほんとしたイメージ広告も企業のブランディングの一つ。回り回って集客に繋がることが目的のような気もしますが(笑)。少なくとも大切なお知らせすら、ホール側からは言いにくい世の中なのは確かでしょう。なので、私が代わりに言っておきます。

4月1日から受動喫煙対策として健康増進法が一部改正され、喫煙しながら遊技することはできなくなります。煙の出る紙巻きタバコと、加熱式・電子タバコと扱いが異なる部分もありますが、どのようになるのかまとめてみたいと思います。


喫煙室や屋外でも喫煙場所を設置しなければ、完全禁煙化の店舗とするよりほかありません。健康志向で喫煙率が減少していますが、パチンコ・パチスロユーザーの喫煙率は54.7%(日遊協調べ。2019年3月)。遊技人口の減少が叫ばれている中、どちらが欠けても苦しくなるのは明白です…というのが現状ですね。

まずは、煙の出る紙巻きタバコから。喫煙室の中・屋外の喫煙場所でのみ吸うことができます。パチンコ・パチスロを遊技することはできません。

飲食店も同様です。紙巻きタバコを吸える環境では飲食不可。従業員が親族だけとか。営業面積とか。様々な条件を満たしていれば、従来通り紙巻きタバコを吸いながら飲み食いをできるようですが、パチンコホールでは不可能です。

続いて、加熱式・電子タバコ。こちらのほうがややこしい。有害性の評価が固まっていないので、経過措置となります。専用スペースであれば、飲食も可能。転じてパチンコ・パチスロを遊技することも可能となります。喫煙室と同じように、部屋の中の空気が外に漏れないなどの基準を満たす必要がありますけど。

それ以上に大きな問題となるのは、年齢制限ですね。来店客と従業員ともに20歳未満は、そのスペースに立ち入れません。その年齢確認をどうするかなど、ホールの負担が大きくなってしまいます。それもあって、加熱式・電子タバコを吸いながら打てるスタイルを採用するホールは多くないと予想します。

もちろん、この加熱式・電子タバコOKの専用スペースでも紙巻きタバコはNG。別に喫煙室を設けることが必要となってきます。どうせ、同じ費用というか、余計な費用がかかってしまうのもありますな。

まあ、喫煙者の方々におかれましては。打ちながら吸えない。喫煙所や屋外の喫煙スペースがなければ吸えない。それは覚悟しておくべきでしょう。


続いては、非喫煙者の方々へ。4月1日からいきなり空気が綺麗になるわけではありません。ダイナムさんがいろいろと実験をしていましたが、何も対策をしなければ、臭気が減少するのは2〜3ヶ月かかるようです。

多くのホールが、できる範囲で何かしらの消臭対策をするようですが、この日からバスっとタバコの臭いがなくなるわけではないと思っていただければ。新たに臭いが付くことはないので、時間を追うごとに良くなっていくことでしょう。


とまあ、物理的な空気は綺麗になっていきますが、ホールの空気感にも若干の影響を与えるかと思っています。喫煙室や屋外の喫煙スペースを設置したとして。その離席状態をどのようにするのか。

「ちょっと離席カード」を各台に用意して、トイレや一服で離席したときに立ててもらう。ヤメて離れたのか一瞬の離席なのか。それを明示できる良いアイデアではありますが、嫌がらせに使われる可能性もありますよね。また、開店直後であれば複数の台キープにも使えてしまいます。

この辺りは、営業方法や客層にかかるところが大きいですね。ユーザーのリテラシーの高いホールでは『パチスロ チェインクロニクル』もチェンクロ学園ヤメされていないようですし。それと同様でしょう。ホールによって、どのスタイルが良いかはマチマチになるかと思います。

この離席カードを使うホールの場合。この2月3月から実験的に早期運用してみれば良かったんですけどね。新型コロナウイルス騒動でそれどころではなくなってしまいました。分煙化が始まる4月から同時にトライ&エラーを繰り返していくことでしょう。まあ、一気に光景が変わるので分煙化の周知としては悪くないのかな。

とはいえ。知らなくてうっかりタバコに火をつけてしまうユーザーも出てくることでしょう。浸透するまでの間、ホールスタッフさんは携帯用灰皿が必携ですね。


パチンコ・パチスロユーザーの喫煙率は54.7%(日遊協調べ。2019年3月)。遊技人口の減少が叫ばれている中、どちらが欠けても苦しくなるのは明白。そう書いた通りでして。

非喫煙者の方々は、煙い臭い思いをしなくなって喜んでくださることでしょう。それだけではなく、喫煙者も喜ぶべきことと私は考えています(私も喫煙者です)。東京などはどんどん吸える環境が少なくなってきているわけでして。喫煙スペースがあるというだけで感謝だったりします。

今までパチンコ・パチスロと無縁だった喫煙者も、この機会にホールの喫煙所を利用してくれるかもしれません。喫煙場所から見える光景はどうなのか。初心者の方にも興味を持ってもらえる機種なのか。そういったことも考えて、遊技人口の減少を抑える良い機会となってくれればな。

あ、あと。喫煙所を検索できるアプリがありまして。意外なほどホールの登録が少ないのです。タダでできる宣伝となりますから。ホール関係の方はいますぐやるべきかと思います。

ということで。4月からホールの空気は良くなっていきますが、その頃には新型コロナウイルスも激減していて欲しいものですね。