pachibee
動画検索

新機種導入
2024年04月08日
スマスロ ストライク・ザ・ブラッド
スマスロ ゴールデンカムイ
Lうる星やつら
P化物語 199ver.
P化物語 319ver.
P大工の源さん超韋駄天2 極源LighT
Pひぐらしのなく頃に 輪廻転生

6号機はダメな子なのか?

2021年01月15日

私が住む東京都は緊急事態宣言が発令されているように、いつもとは違う年明け。明るくはない年明けとなってしまっていますが、本年もよろしくお願い申し上げます。

落ちるところまで落ちたのだから、前向きになるしかないと2020年の振り返りを締めくくりましたが、いきなり明るい話題が降ってくるわけではありません。なので、ここは冷静に現状を考えてみたいかと思います。コロナのことではありませんよ、パチスロの話です。

高射幸性遊技機は撤去するとしても、普通の遊技機はなんとか設置を延長できないものか。そう思っている県遊協さんもあるようで今後の経過は予想できませんが、現状の21世紀会決議では5号機のラストイヤーとなります。

「普通の遊技機はなんとか」という意見が出てくるのは、撤去しなければならない機種に対して、そもそもの供給量が追いついていないこと。コロナ禍でさらなるスケジュールの乱れが予想されること。予想以上に、ユーザーから6号機が受け容れられていないこと。これらの要因が同時に起こってしまっているからです。

まあ、私がどう言おうと大きく変わることもないでしょうし、他人の好みはそう簡単に変えられるものでもありません。「6号機はダメでない」とか説得するつもりもございません。半分、自分の頭をスッキリさせるために考えていることを整理してみよう。ただ、それだけのことです。


メーカーの供給量に関しては、難しい部分もあろうかと思います。もう10年近く、5万台以上のビッグセールスが難しくなっています。行列が行列を呼ぶの反対で、空席の多さが期待感を削ぐ結果となることが多すぎるからです。適正台数が大事ということですね。

予定した台数が捌けなくなった場合、部材を多く抱えることにもなってしまいます。今年は多くの店舗が閉店するとも予想されています。需要と供給のバランスは、4号機から5号機への移行期よりも難しいことでしょう。

「後の祭り」のような感想になってしまいますが。大型店舗が増えすぎましたね。シマを埋めるのに四苦八苦。4号機時代が終焉してから、2BOXを埋められるようなビッグタイトルはほぼ出てきていません。それなのに、4号機の爆裂AT機やストック機時代のビジネスモデルを追い求めすぎました。

射幸性が高い時代であれば、巨大化は大きな武器となり得ました。「設定1だらけでも、間違って噴くことで見栄えを保てる」「間違って噴く台があっても、多台数あれば落ち着いた統計となる」。しかし、射幸性は徐々に抑えられてきている現状。間違って噴くことが少なくなれば、見栄えをどうするか手を入れなければなりません。その手間をかけるには、台数が多すぎる……。逆にリスクとなっているような気がしてしまいます。

4号機時代のビジネスモデルに6号機が当てはまるのか、それはノーと言わざるを得ません。経営者から見ると、過去の儲かったやり方に適合してくれない6号機は「ダメな子」となるでしょう。


設定1でも何とかなることもある。そんなギャンブルとしての土俵の上で楽しんでいたユーザーからも、6号機は「ダメな子」認定されるでしょう。“有利区間の上限が2400枚”というだけで萎える気持ちも理解はできます。

実際のところ。凄まじい一撃がカットされている分は、ベースが上がって負債が減っていたり、初当たり確率が優遇されています。なので「2400枚で終わりやがったよ」という初当たり自体、5.5号機以前ではそもそも当たっていなかったかもしれないんですけどね。こういうことは、棚に上げられがちです(笑)。

楽しみに主眼を置いているユーザーにとってもネックとなるのは有利区間ですね。こちらは枚数だけでなく1500Gの縛りも影響があるかと思います。

ATの純増が速いなど破壊力があるほど、どうしても連チャンさせることが難しくなってしまいます。型式試験での出玉率の制限(5号機よりも厳しくなっている)の関係ですね。

一撃が終了して有利区間が終了。通常区間に陥落して、再度すぐに有利区間という流れになるのが一般的です。この再度の有利区間ですぐに当たるようだと、連続して一撃が起こってしまう。出玉率の制限を突破して不適合となってしまう。そんなこともあって、有利区間の序盤は無抽選に近い設計とせざるを得ません。「有利区間からの陥落=ヤメ時」となってしまいがちです。

もちろん、そうならないようにメーカーの開発さんも考えていることでしょう。有利区間の序盤はチャンスとか、そうしたいことでしょう。ただ、そうすると出玉試験で落とされやすくなるので、初当り確率を全体的に遠ざけるか、純増速度を遅くして連チャンしても大丈夫な設計に。

出玉率の制限は、400G・1600G・6000G・17500Gと多岐に渡るので、2400枚のリミットは残すにせよ、1500Gがなくなれば随分と変わるのになあ。そう思っております。少なくとも陥落のお知らせが必要なくなるので、明確なヤメたくなる瞬間が減ることにつながります。それでも、ちゃんと考える方はベストのヤメ時を模索するでしょうけどね。

と、私ですらブーブー言ったところで、有利区間は存在しています。許される出玉率の幅は6号機のほうが厳しいので、出玉・ギャンブル性で5号機以前と勝負するのは難しいです。しかし、メーカーの開発さんは「ここで勝負するしかない」と思っていることでしょう。その気持ちは分かります。

5.5号機以前に6号機が勝てている点。それが1Gあたりの純増速度の制限が撤廃されたことです。唯一のストロングポイントで勝負したいと思うのは当たり前。そして、大型ホールもギャンブル性の高さを求めています。そのニーズにできる限り応えたいと思うのは当然でしょう。

勝負させる方向を絞って、おそらくそこに正解がない。6号機ATは「タチの悪いダメな子」かもしれません(笑)。


ノーマル機は、もっとも強力な遊技機規則に書かれていることで、ほぼ成り立つジャンルです。そこにボーナスの払い出し枚数の上限などが規定されているので、5号機並みの枚数を出すには法改正しかありません。法改正されると7号機と呼ばれることになるので、6号機のうちに変わることは絶対にありません。そういう意味で「ダメな子」と言われれば、その通りです。

とはいえ、6号機のノーマルが絶望的かといえば、そうは思っておりません。確かに枚数は減ることとなりましたが「当たって楽しい・揃えて楽しい」そんな古来からの醍醐味が封じられたわけではないからです。ボーナスの獲得枚数と初当たり確率、それにベース。いろいろな調整は模索段階かもしれませんが、それなりのヒット機種は生まれるだろうと思っております。

ノーマルに関しては、打ち手も少しの意識改革が必要だとも感じています。枚数は少ない・ベースが高い。これに慣れることですね。6号機の『アイムジャグラーEX』を見るように、当たり確率は同程度でいけそうです。出玉率もそうですね。そりゃ、115%を越す機械は作れません。そもそもそんな高い出玉率しか打たなかった方は、ほぼいないかと。

自分の実戦データを平均して104%くらいに落ち着けば、かなり優秀な打ち手だと思いますよ。そのために必要なのは、115%以上でブン回すことではありません。一撃の収支ではなく、勝率を高めていくことです。


大事なのは勝率を上げること。いつの時代でも、ホールは売り上げから必要経費などを差し引いてユーザーに還元します。一撃性が減ることになれば、以前よりも多くのユーザーに薄く広く還元することになります。それは5号機も6号機といったレギュレーションは関係ありません。

「6号機がダメな子」というより「6号機だから期待できない」と思い込んでいるほうがマイナスに働いていますかね。ホールにとっては従来のような射幸性に頼った営業がしにくい。ユーザーからすると大逆転が望めないから勝てないだろう。こんなマインドです。

卵が先か鶏が先かですが、6号機でも稼働する機種が出てくれば、より還元もしてくれるかと思っています。そんなところにコロナでの売上減も加わるという負の要素が加わってしまっています。「還元に期待できないのでは」事態をより悪化させることとなってしまっていますね。こればかりは、神頼み。早く収まって欲しいものです。

「6号機はダメな子」なのか尋ねられれば、ダメな子の要因は強いけど、勝つにも楽しむにも最低限の意識改革は必要。意識改革が進んだ人からダメとかどうでも良くなるもの。そんな答え方をします。

ただ、きっぱり。6号機の遊技機規則。お前だけはダメだわ。同じ内容で数字を下方修正しただけ。新たな楽しみを生み出す要素がまったくないクソ法律です。うん、さっさと7号機にな〜れ。ちゃんと数字以外も書き換えてね。