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「スーパーリノSP」の天井
みなさん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。と、2022年になったわけですが。この1月末をもって5号機が完全引退となることもあり、多くの新機種が登場する予定となっております。その中でも私が気になっているのは、今週から導入が開始された「スーパーリノSP」です。トマトが揃って大連チャン、たまに不発・・・が、5号機以降の「リノ」のゲーム性。最新作にはそんな特徴を引き継ぎつつも、新たな趣向が取り込まれています。その中でも読者の方々が気になるのは、1831Gの天井ではないでしょうか。
そこで今回は、その天井を中心とした“新たなゲーム性”について書いてみたいと思います。この原稿を描いている時点はまだ導入されていないどころか2021年なんですけど(笑)。と、その前に。ざっくりと5号機以降の基本となるゲーム性・仕様をおさらいしておきましょう。
「リノ」シリーズの“純粋な通常時”は、トマトや普通のボーナス(BBやRB)を消化した後の連チャンゾーンになります。ここでは、破格の確率で普通のBBやRBを抽選。当選するとメダルが増える。そんな仕組みになっています。
この純粋な通常時に2種BBが成立することもあります。成立したのに揃えられなかった場合は、そこから2種BB成立後の状態としてRTに突入します。内部的にボーナスが成立している状態なので、普通のBBやRBを抽選することができません。2種BBを揃えて消化しなければ連チャンゾーン(純粋な通常時)にカムバックできないのです。
その隠し持たされている2種BBが揃うのは、特殊1枚小役成立時の一部です。特殊1枚役は左リールの絵柄違いで3択となっており、特殊1枚役が揃う押し位置で押してしまうと1枚に。取りこぼす位置を押せれば、1枚役を取りこぼしてトマト(2種BB)が揃う。そのような仕様になっています。要はトマトが揃わないと始まらない。そのようなゲーム性です。
ただ、せっかくトマトが揃っても、突入した連チャンゾーンでBBもRBも引かないまま再度2種BBが成立して不発に終わってしまうことも稀にあります。
台上のカウンタは、BBかRB当選でゲーム数がリセットされることが一般的なので、3000G近くハマってしまった台を眺めたことがあるという方もいらっしゃることでしょう。“どこまでハマっても安心できない”そんな怖さを植え付けてしまうのが「リノ」の泣きどころでもありました。だからでしょうね。天井ができたのは。
「スーパーリノSP」では、トマトの揃い方が3種類あって、それぞれに特徴があります。上段トマト揃いは、左リール1/3が取りこぼせる絵柄の特殊1枚役が成立しています。初代と同様に逆押ししていれば、中・右リールで上段にトマトがテンパイしたら、左リールの3択勝負。左下り斜めのトマトは、左リールが1/2か2/3で特殊1枚役を取りこぼせる=トマトの揃う確率が比較的高くなります。
残る揃い方は、中段トマトです。こちらは特殊1枚関係なし。純粋なハズレなので、必ずトマト揃いとなって2種BBとなります。
BBとRB終了後は、1831GのRTに突入します。ここで再びBBかRBが成立した場合、RTはその時点で終了・・・しないかもしれないですが、BBとRBを揃えるのに邪魔ということはありません。
残念ながら2種BBが成立した場合、RTはそのまま継続されることになります。運悪く1831Gトマト揃いがハマってしまったら、当然RTが終了して天井状態に突入することは想像しやすいかと思います。問題は、1831Gの途中でトマトが揃った場合ですね。天井までのゲーム数カウントはリセットされてしまうのか。
結論から先に書きますと、 BBかRBが成立するまで天井までのカウントも天井状態も続くことになります。ベテランの方は5号機初期を思い出してみてください。「バジリスクII」や「押忍!!豪炎高校應援團」など、2種BB消化を使ってRT中の純増速度を上げている機種ありましたよね。2種BBが成立・入賞・消化してもRTが終わらない。そんな貫通型RTを利用しています。
途中でトマト(2種BB)が入賞・消化しようが関係ない。そんな作り方になっているのです。正確には、2種BB消化中は天井までのゲーム数をカウントしてくれますけどね。
さて、前回のBBから1831Gハマってしまったので天井に到達しました。とはいっても、トマト後のような連チャンゾーンに突入するわけではありません。トマト隠し持っちゃっているままですから。
1831G回した後に何が変わるかといえば、それまでRT中だったのがそうでなくなるということです。リプレイ確率が変わるのです。リプレイが減る分だけ、純粋なハズレが増えてくれます。そうです。確率が上がるのは、中段トマト揃いです。もちろん、この天井区間中も特殊1枚役は成立します。天井まで行ったのに、上段や斜めでトマトが揃ってしまった場合・・・天井じゃなくても良かったやん。なんたるヒキの無駄遣い! ということになってしまいます(笑)。避けられませんけど。
なお、1831Gの天井到達以降にトマトが揃って、その連チャンゾーンが不発に終わったとしても、天井状態は継続します。BBかRBが成立するまで天井状態を維持します。ご注意を。
このように、斜めはトマト揃いの確率が高かったり、天井もついているので、トマトチャンスの確率はシリーズの中でも低くなっています。ホイホイ当たってバキバキ連チャンするのであれば、単なるメダルの出る箱となってしまうので致し方ない部分でしょう。新たなゲーム性を追加するといったら、このような形しかないでしょうし。
賛否はあると思います。新しいほうがメリハリあって良い、前のほうがフラットで良かった、それぞれでしょう。ただ、6号機最初期に登場した「スーパーリノXX」は、市場で苦戦を強いられました。前のほうが良かったという声が大きければ、中古で再導入されることもあるでしょうし、そういう方は「スーパーリノXX」を探して打っていただければと思います。うーん、私はどちらも好きだな(笑)。