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スマスロに期待する理由

2022年10月15日

まだ導入もされていないのに、割と早い段階からスマスロの話題を続けていますが。「5号機の旧基準ばりに出る可能性があるから」といった単純な理由だけではございません。今回は、その話について書いてみようかと思います。簡単に言えばマンネリ打破です。


1990年頃
ちょっと時計の針を大昔の1990年頃まで戻します。アラフィフとなった世代が最初にパチスロを触れるようになる年齢を迎えた頃、パチスロは2号機時代。2号機はノーマル+ちょろっとした付加機能の機種が中心のゲーム性でした。

ここから遊技機規則の改正があって、3号機時代となります。この3号機は、なんと申しますか2号機の単なる劣化版でして。普通に設置していたのでは人気が出ないということで、プログラムを改竄した違法機、いわゆる裏モノが世に蔓延ることとなりました。

裏モノの是非はさておき、プレイヤーの立場からは「穏やかな2号機→鉄火場の3号機」と大きく楽しみ方が変わったのです。

1993年頃
その違法機が問題視され、またも遊技機規則が改正。4号機時代となります。リプレイが搭載されたのはここから。3号機以前のボーナス獲得枚数は一定でしたが、4号機では期待値方式を採用。打つ人によって・運によって獲得枚数が異なる新たな楽しみが加わることとなりました。

1996年頃
消化方法によりBIGの獲得枚数を変化させられることを利用した技術介入機が大ブームに(1995年の「クランキーコンドル」が火付け役)。それ以前からあった大量リーチ目タイプと組み合わさって、ゲーマー的な客層を大きく増やしました。

1998年頃
自主規制(内規)の変更により、サブ基板を搭載しての演出面強化・大量獲得タイプ(「大花火」など)・CT機(「アステカ」など)が登場。ゲーム性・出玉の幅が飛躍的に広がりました。

2001年頃
「獣王」の登場以降、小役ナビ・押し順ナビが出る機種が市場の中心に。また「キングパルサー」などストック機も台頭。いわゆる爆裂AT機が作られなくなってからはストック機が市場の中心に。

2005年頃
「新世紀エヴァンゲリオン」から5号機が導入され始める。4号機とはまったく異なり、ノーマル機やそれにちょろっと付加機能が付いた機種が中心に。また、5号機から明文化されたRT(リプレイタイム)を活用した機種も多く登場。

2010年頃
2009年の「パチスロ交響詩篇エウレカセブン」や2010年の「新鬼武者」のヒットを契機に復活した押し順ナビが全盛に。2012年の「パチスロ鉄拳デビルVer.」「ねえ〜ねえ〜島娘」より通常時のリプレイ確率が高いAT機、2014年登場の「激闘!西遊記」からリプレイ確率が高くないアクセルAT機が市場を席巻する。


と、ざっくりパチスロの歴史を振り返ってみましたが、良くも悪くも数年ごとにトレンドが変わっていたのです。アラフィフとなったボリューム世代、遊技人口も多い世代は、次から次へと変わるトレンドに対応するため飽きる暇がありませんでした。いや、いつの時代も私はノーマル系ばっかりでしたが(笑)。

ところが、2010年以降12年間もパチスロの作り方は変わっておりません。専門的にはリプレイ確率が変動するタイミングや出目、AT機の登場などはありますが、押し順ナビに従って出玉を増やすゲーム性に変化はありません。12年も、です。

遊技機規則が改正されて6号機時代となりましたが、ボーナス獲得枚数や出玉率といった数字以外は変化せず。いわば3号機と同じ“それまでの機種の劣化版”なのが現状です。このマンネリを打破するためにも何かが変わらないといけない。その何かがスマスロなのではないでしょうか。いや、次に遊技機規則改正を迎えた際の7号機かもしれませんが(これは別次元の話でハードル高めです)、今の6号機の中でできることはこれくらいのものだと思います。

だから期待をしているんです。これがベストと手放しで喜んでいるわけではありません。しかし、何かが変わるきっかけとなるかもしれません。最初は押し順ナビだけかもしれませんが、全く違う新たなゲーム性が生まれてくる可能性もゼロではありません。私如きでは何も浮かびませんが(笑)。少なくとも完全にゼロではありません。0.1%でも可能性はあることでしょう。


というわけで、さっそく「スマスロリノヘブン」を触ってまいりました。細かくは、弊サイト(https://www1.yamasa.co.jp/rnhvn/)を見ていただきたいですが、いわゆる沖系っすな。まあ「リノ」といえば好きな曲が流れるのは規定の連チャン回数の時だけでしたが、今回は曲を選択できるのはひっそり嬉しかったです。「アラベスク」何回も聞いてしまったわ。あと油断していた時に流れた「ハイパーラッシュ」に感涙。

読者の方々が気になるであろう操作性ですが、今はなんとも言えません。メーカーさんって、そもそもメダルレスの仕様が多いんですよ。メダルレスとい言っても、普段の取材と感覚が変わらないのです(笑)。ユニットもまだなかったですし。うん、この辺りはホールに入ってからになるでしょうか。

まあ「スマスロリノヘブン」は、沖系ということで旧基準の5号機を意識したツクリになっているように思えます。まだ資料段階しか目を通していませんが、その他のスマスロでは5.5号機を意識したようなものから、4号機のストック機時代を彷彿とさせるようなものまで。今後、どれが主流になるかはまだわかりませんが、そんなところにメーカーの個性というか、戦略も見え隠れしていると思っていたりします。


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