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2022年を振り返る

2022年12月15日

今年もこの季節がやってまいりました。早いものですね。去年は何を書いたのかなと眺めるところから始まるんですが、体調が悪いことを書いていてゲンナリしました。今年は診断されて正真正銘の病人となってしまっています。

それでもホール回りは続けていますし、ジャグラー系なんかもチョロチョロ打ってはいます。はい、元気ではないですけど元気です(笑)。

と、個人的には激動の2022年でしたが、パチスロ界も激動の一年となりました、というわけで早速振り返ってみましょう。


○スマスロの導入開始
11月21日よりスマスロの導入が始まりました。用意できる専用ユニットの数が限られていることや、導入にあたっての設備業者の不足はありましたが、概ね大きな混乱はなかったかと思います。

▲初日の導入は3機種

メダルレスなわけです。そもそもスロットマシンとは、メダルの投入口があるものを指すと思うんですが、メダルレスのメダル式遊技機というところに違和感を持っているのは私だけでしょうか(笑)。なんにせよ、ドル箱不要の機種だけにホールも活況感をどう表現するかなど、手法が変わっていくことと思います。


○内規の変更で6.5号機まで進む
整数部分は、法律文章である遊技機規則の改正で数字が足されることになります。小数点以下は内規(業界内の自主規制)の変更などが反映され「これからそう呼びますよ」とメーカーの業界団体が決めています。

私のようなオッサンになりますと、過去の小数点以下が増えてどうなったかを思い出してしまうんですが、6号機はかなり異例だと思っています。小数点以下の数字が大きくなるほど「メーカーのできることが増えている」んですね。自由度が増していると言ったほうが正解か。

・4号機時代
4.5号機:爆裂AT機に対する規制
4.7号機:出玉の抑制

・5号機時代
5.5号機:AT機に対する規制
5.9号機:有利区間の概念ができる

・6号機
6.1号機:1Gペナルティの搭載可
6.2号機:有利区間の上限ゲーム数が1500Gから3000Gに
6.4号機:有利区間の報知が任意化
6.5号機:有利区間獲得枚数のカウントがMYから差枚数方式に
6.5号機かつスマスロ:有利区間の上限ゲーム数が無制限に

こう振り返ると、もっとも厳しかったのは5.9号機の時で、それ以降は緩和傾向にあるといえます。5号機も初期に解釈基準の改正(遊技機規則改正未満、内規の変更以上の存在)があってフリーズ機能が認められたりしましたが、その時は小数点以下の数字は(表向きだけかもしれないけど)変わらなかったと記憶しています。

ちなみに、最後は「6.5号機かつスマスロ」と書いているようにスマスロも6.5号機の一種です。


○ホールの閉店が相次ぐ▲老舗も惜しまれつつ閉店

経営環境の悪化や、コロナ禍、5号機の完全撤去などもあって厳しい環境だけに予想していましたが多くのホールが閉店することとなってしまいました。1995年に18244軒ありましたが、そこから27年連続の減少。

これだけ減ってしまうと、東京ですらホールのない駅も出てきてしまいまして。駅近のA店は会社帰りにもフラッと寄る短時間のユーザーをターゲットに設定はそれなりでも等価交換。駅から遠くのホールは、長時間稼働のユーザーを捕まえるために設定を入れられる低交換率が多い。・・・といった昔の感覚がまったく通用しなくなりました。

駅から遠くても、駐車場のある大型店というのが当たり前となり、誰でもちょっと寄れるレジャーから、わざわざ出かける好き者しか集まらない娯楽へと変貌したように感じます。2022年3月末時点での全日遊連の加盟店舗は7324軒と全盛期の店舗数からは半減していますから。

そんな中でもショックだったのは、グリンピース新宿本店や一時復活したニューオオネといった名店の閉店です。単に儲かるとかではなく、長年パチスロを文化として魅力を伝えてきたホールだっただけに、ひとつの時代の終わりを感じることとなりました。これからは、スマスロなど新しいもので新しい歴史を作っていくしかありません。

この傾向は2023年も続くでしょうね。コロナ禍や、5号機の撤去、さらにスマスロへの移行などお店を畳みたくなるきっかけが目白押しにやってきましたから。

○5号機が撤去。完全6号機時代へ
前項でも触れましたが、ほとんどの地域で1月31日をもって5号機が撤去。完全6号機時代となりました。既に人気機種が撤去されていたこともあって、懸案していたような大きな混乱はなかったですね。6号機に入れ替える資金力のないホールは既に撤退してしまっていた気もしますし。まあ、ベニヤ板も何軒か見かけましたが。

しかし、導入ベースでも2005年から2022年と17年間。長かったというのが第一印象のような、遊技機規則はほぼ同じなので6号機はその延長戦のようなものと感じるような。


それ以外のニュースもありましたが、やはり2022年はスマスロに至る規制緩和と止まらぬ閉店ラッシュが印象的でしたでしょうか。その割に大ヒット機種が出てきていない気もしますが、世界情勢の変化で部材(特に半導体)が調達しにくいこと。多様化で好みの機種が分散しやすいこと(音楽もそうですね)。そこあたりも影響しているような気がします。

まあ、業界全体としてはヒット機種があったほうが助かるのですが。個人の楽しみには、売れている機種だとか売れていない機種というのは関係ありません。2023年は、そんなお気に入りの機種が見つかると良いですね。みなさんもお体気をつけて。良いお年を!