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答え合わせの時

2023年01月15日

月の中旬ではございますが、新年あけましておめでとうございます。いや、時期的には寒中見舞いでしょうか。

というわけで、前回は2022年を振り返ったわけですが、その中でもちょっと触れた5号機の完全撤去(ほとんどの地域は1/31まで)の影響も大きかったですね。そのタイミングで多くのホール、特に名店や老舗店が撤退してしまいました。それによって変わった常識もいくつかあるな・・・と。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、別のサイトの企画で山手線の各駅のホールを見て回っていまして。そこで感じたことをつらつらと書いてみようかと思います。


○その街を独占するということ。

山手線という東京でも屈指の人気路線でも「その駅にホールが1軒しかない」というところも増えてまいりました。古い常識では、駅前はサクッと会社帰りでも打ちやすい等価店で設定はそれなり。駅から離れたホールは、低交換率で設定状況も良く、腰を据えて打ちやすい傾向にありました。

ただ、ここまでホールが減ってしまう&交換率が一定になったので、その常識が通用しないことが増えました。遠くの大きいホールまで行くのが当たり前。フラッと立ち寄る国民の娯楽から、知っている人がわざわざ行くニッチな趣味に変貌したと考えるべきでしょう。

で、私。こう思っていました。競争があるうちは、出玉もそれなりに期待できるけど、その街に1軒だけ、独占のような形になるとロクなことがない。競合店がないのをいいことに、抜かれ倒すのではないかと。はい、この予想に対する答え合わせが今回のテーマの一つです。

歩いていて思うのは、1軒だけ生き残っても苦戦しやすいということ。1軒だけ残っても、その潰れたホールの常連客を必ずしも取り込めていないということです。

冷静に自分の趣向を考えてみます。そのなくなったホールに行っていたのは、そのホールの空気だからであって、パチスロなら何でも良いというわけではありません。正直、隣のホールが空いているとか関係ないのです。

結局、そのホールのジャグラーだから打っていたとかなんです。同じ機種があるからいいじゃん? 違います。お気に入りのシマからの見える景色や集った人でできる空気が違います。単に弱かったホールが撤退するのではありません。そのホールの閉店がきっかけになることもあるでしょう。ホールの減少=その街のパチンコ人口の減少に繋がるように感じています。残ったライバル店に鞍替えするよりも。

他のホールに行くのなら、わざわざ電車に乗っても同じことですしね。近くなら。既に撤退した店舗よりもダメという烙印を押しているところに「仕方ないから行こう」とはならないでしょう。

実際、1軒だけ残ったホールの多くが苦戦傾向なんですよね。改めて思うようになりました。競合店の存在は、出玉競争が起きやすくなるだけでなく、ユーザーにホール選びの選択肢を与えることになっていたんだ・・・と。


○スマスロの見せ方

昨年の秋から始まったスマスロの導入。私はスマスロの恩恵をまったく受けないノーマルタイプが好きですし、メインに打っていますが。それでもスマスロを導入しているホールを選んでしまいます。「ここは、まだ撤退しないんだな」という安心感が得られますので。

この辺りは、5号機初期と似ているかもしれませんね。いつまで経っても4号機にしがみついていたホールはおっかなかったです。まあ、5号機なら何でも良いというわけでなく、ちゃんと導入機種のセンスも確認していましたが。

そんなわけで実戦機会は少ないですが、過去のホールの見立てを持ってスマスロのシマは眺めております。で、ふと思うのです。一瞬の出玉だけでは何とも言えませんが、設定変更のパターンが他のシマと違うっぽいホールも多いなあと。簡単に言えば、角台が強いホールのはずなのに、スマスロは角台を殺しに来ているな・・・とか。

スマスロが出ているかどうかは、今まで通りの島の雰囲気をドル箱でざっくりチェックすることはできません。台上のデータだったり、台のクレジットをよく見なければなりません。必然的に今までよりも凝視されるんですね。

私がホールの方々とお話しすると、こんな感じになりますもん。「スマスロは、他のメダルあり機と違う設定パターンを印象付けられる格好の機会」と。印象付けられれば、それだけ普段と違う台の稼働も上がりやすくなります。芋を掘ってもらえますしね。それだけスマスロの出方は注目されますから。実際そのようなことを考えているホールが少なくないように思えます。

まあ同じなら良いんですけど。スマスロとメダルあり機で、分けて考えるのも良いんじゃないですかね。足すのはいつでもできますし。


なんてなことを考えていましたが、11.2割分岐(5.6枚交換相当)の東京で、完全等価交換を目指すホールが出てきたそうな。東京都の特殊景品の金地金は都遊協に加盟していないと使えなく、このような輪を乱す行為には都遊協も黙っていないだろうな・・・どうなるんだろうな・・・と思っている2023年の初めでございます。

ここまで毎年のようにあった「ホール撤退の機会」というか、心が折れても不思議ではないタイミングが少ないことを祈っております。