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ノーマルの設定は難しい

2017年11月15日

年末が近付いてきましたが、毎年頭を悩ませてくれるのが年度代表機種選定などの企画です。面白い機種や新たなチャレンジをした機種が多すぎても困りますが、それがなさすぎても困ります。今年はどちらで悩むのか……皆さんのご想像にお任せします(笑)。

そんなこんな、束の間の5.9号機時代となり、いくつか“有利区間”を搭載した機種も登場してくるようです。そのスペックを見ていたら、あら不思議。ART突入率に微妙ながら設定差があるじゃないですか。

有利区間とは、ARTなどで“ナビを出して良い区間”のことです。3000枚規制と悪名高い上限1500Gだけはご存知の方も多いことでしょう。

有利区間に移行する際は、小役などの一発フラグで設定差があってはなりません。細かいことを書くと「赤BIG+チェリー」が全設定共通ならば、それでもOKだったりします。また、押し順ナビなどの対象役も全設定共通の確率ではならなかったり。5.9号機の解説文面の行間からは、ARTに設定差を持たせたくないと感じていたので、ちょっと驚きました。

でも、よく読んでみると「有利区間からのART発動」「有利区間の終了」については、“全設定共通の処理”となっていて、共通確率とは書かれていないんですね。SINなどの出現率に設定差を持たせておき、それが成立した時の処理は全設定共通にしておく。これだけで出現率分だけ設定差を作れます。正解かはわかりませんけどね、発想としてはこういうことかと。

いま発表されている機種の設定差は、1/370〜1/400程度。この突入率だけで設定推測をするのは困難ですが、上記のSINのようなものがあれば、その出現率は重要になってくるでしょうね。もっと設定差のある機種が出てくれば。

ま、ちょっとだけ毒を吐いておきますと。そのメーカー発表のART確率が眉唾でして。5.5号機以前のART機もそうでした。初当たり確率なのか、連チャンも含めた出現率なのか。説明が足りてないんですよ。ボーナスのような一発抽選であれば、ちょちょいと自分でも計算して確認できるんですけどね。

ということで、今回もノーマル系の話です。前回は、ユーザーからの推測は意外と難しいという話でしたね。今回は、ホール側も扱いが難しいというテーマです。


私たちオッサン世代がノーマル好きなのは、それしかない時代に育ったからと前に書きましたよね。ほかにも今と違うことはたくさんありました。

一番は、大きなホールが少なかったことです。これがほぼすべて。

台数が少なければ、1台1台に手をかけられます。羽根モノに一発台。パチンコも釘調整が当たり前というか、それができないと面白味のないものが多かったです。その習慣があるので、パチスロも細かく設定をいじっているホールが多かったというか……それができないホールは不人気でした。

バラエティでもなくBOX導入でもなく。6台〜10台程度の機種がズラズラっとある感じ。シマごとに「そろそろカド入っても良いんじゃ?」なんて予測を楽しめたんですね。

変わっていったのは『獣王』や『アラジンA』以降。もちろん設定も重要ですが、それ以上にヒキで跳ねたほうが目立ちます。ここらあたりから大型店の優位化が進んでいきました。台数が多ければ売上が上がって設定も入れられる。ユーザーにもこの発想が植え付けられましたね。この流れは、ストック機時代もそう。5号機もパチスロが盛り上がっているように感じられるのは、この営業手法ができているとき。それは間違いありません。

ただ、ね。シマ全体の活気は作れますけど。1台1台に手をかけるのは難しくなってしまうんです。例えば『番長3』が40台近くあったとしましょう。1台ずつ「これは2にしとこうかな」とか考えていたら、夜が明けて開店の時間になってしまいます。設定変更作業もありますからね(笑)。

自分が200台のパチスロの設定を担当する社員だとしたらどうします? イベントとかだけではありませんよ。日常から毎日コツコツと200台の設定を打ち変えたいとは思わないでしょう。基本は、設定1で。お宝台だけ作り、前日のお宝台を下げる。ほぼこんな感じになるかと思います。跳ねる契機のある人気機種はそれでも動きますから。

しかし、ノーマルには跳ねる契機がないんですね。6じゃなかったら帰宅というようなドライな客層でもありません。1つでも上の設定なら……というロマン派であり「そろそろこのあたりに」と推理するのも大好きです。

『ハナビ』は人気だな。じゃ、40台のBOXを作るか。よほど設定を使わないと稼働しません。40台からピンポイントで狙い台なんて作れないですし、狙えるようなら徹夜組の小僧さんに取られます(笑)。

ユーザーが推理を楽しめる程度の台数で、かつ1つでも設定をこまめに変え「明日はどこに入るんだろう?」と思わせる。同じ人がツモりまくるようなら、設定変更パターンを変えるなど、営業中もお客さんの顔をよく見る。これを続けない限り、常連客は増えていきません。人気になりそうな機種を並べるだけではダメなんです。

いきなりそうするのが難しければ、規定のラインを作って、それより上回れたら設定1ダウン。下回ったら設定1アップくらいでもね。全部中間に寄りそうですけど。そのほうがプロっぽい子は敬遠して、近所の憩いの場となれることでしょう。

コツコツ型のノーマル好き層は、コツコツ努力してくれるホールが好きなのです。

これくらいのARTの設定差であれば、この考え方は5.9号機以降はどのタイプの機種もそうなるかと。むしろ、私は手をかけられる分だけ、大規模すぎないホールに頑張って欲しかったりします。近所のおっちゃんが楽しむ場所こそ“ぱちんこ屋”であって欲しいので。ま、大手もパチスロの設定担当を増やしたり、タイプごとに目標値を作ればできないことはなさそうですけど。

いずれにせよ、このような機種特性にあった努力をするホールは増えると思います。ユーザーの皆さんは、そういう変化に目を配って。楽しめるホールを探してみてください。私も、ストック機と5号機の併設時代は、4台や6台で確実に高設定がある5号機ばかり楽しんで打ってましたよ〜。

逆に跳ねる機種以外は……という趣向の方は、跳ねない機種に力を入れ始めたホールは敬遠すべき。旧態依然のイベント系とかに絞ったほうが良いかと思います。

人によって優良店は違うんです。自分が打ちたい機種に力を入れているかどうか。ほぼ設定1でも、自分だけは高設定をピンポイントでツモれるなら、それも優良店です。