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新年早々に6号機内規が決定

2018年01月15日

2018年になって既に15日。あけましておめでとうございます……には遅いので、寒中見舞い申し上げます。

年越しといえば三重のオールナイトもありますが、ゆっくり静かに過ごされる方も多いことでしょう。私の場合、お正月明けから妻の実家がある鳥取県米子市に帰省して、出雲大社で初詣するのが定番となっています。

「なんか踏んだかな? 靴底がペタペタする」マンションを出てすぐの、この妻の発言から、今から思えばそこから始まっていました。羽田空港に向かうJR山手線の中、妻の足下には崩れた靴底の残骸が山のよう。

「ポリウレタンの加水分解」でした。スニーカーなどの靴底に使用されることの多い材質ですが、空気中の水分を吸って経年劣化とともに材質が変化。ボロボロと崩れていくのです。

履くと体重がかかって水分が押し出されたりもするので、放っているほうが危なそうな。雪でも大丈夫なブーツを履いたのは1年ぶり。そんなことも重なったのでしょう。

スニーカーブームも経験している世代ですが、貧乏性な私は保存用とかまでは買っておらず。履き潰して次……だったので、まったく知りませんでした。ほぼ履かずに壊れたエアマックスとか、ゴロゴロあるんでしょうね。

ちなみに、2月に改正されるパチスロ機の遊技機規則ですが、こんな一文があります。「遊技機の部品の材質は、温度又は湿度の通常の変化により変質し、又はその形状が変形するものでないこと」。検定期間の3年くらいは大丈夫でしょうが、ポリウレタンが使えるのかは気になりました(笑)。

え、そんなことよりも内規が気になるって? 仕方ないなあ。内規が決まってすぐ、それに則った機種が出てくるわけではありませんからね。まだ法改正すらされていないんですから。


2月1日から6号機の法律となることは決まっていましたが、メーカーもすぐには新機種開発に着手できるわけではありませんでした。法律は大枠だけであって、細かい部分がまだ決まっていなかったからです。

まずは、法律の解釈基準。同じ法律でも「集団自衛権が〜」などというように、解釈基準が改正されることもあります。こちらは昨年12月に警察庁から発表されていました。ま、大した内容ではないというか、5号機のものを踏襲しているので割愛します。

そして、もう1つが内規です。こちらは、自主規制にあたります。今回決まったと騒がれているのはコチラ。

昨年末に、日電協(パチスロメーカーの団体)からかなり攻めた案が出ていたのは聞いていましたが、ほぼ要望が認められたように感じています。

もちろん、5号機よりも厳しい出玉率の幅の中で作らねばなりませんが、5.9号機よりも自由度は遥かに高い内容となりました。具体的にどうなるのか? 軽く説明しておきましょう。


・有利区間は最大1500G or 2400枚

5.9号機から導入された有利区間残らなかったら忘れて構わないと思うんですが、この概念は残るので老婆心ながら解説しておきます。

有利区間とは、簡単に言えば「押し順ナビOK」となる区間。ただ、有利区間に滞在していなくても、有利区間昇格とともにART発動ということもできるので、有利区間でないから無抽選というわけではありません。

5.9号機では有利区間滞在の上限は1500Gのみでしたが、これに一撃純増2400枚が加わりました。あら、ちょっと厳しくなった? いやいや。この規制を加えるほどほかが緩くなったから付け加えられたのです。

・ボーナス内部成立中の「ハズレ>小役など入賞」を撤廃

5.9号機では、プレイヤーが成立したボーナスを揃えやすいようにするため、小役などの入賞でボーナスを蹴りすぎないようにされています。これが撤廃されました。これによって、再びボーナスを隠し持たせることが可能となります。AT機やリノタイプの復活です。

・純増傾斜値2.0枚の規制を撤廃

出玉を作るのにネックとなりそうだった純増傾斜値の規制。これはボーナスとART状態などを合わせて純増2.0枚未満にしなさいということ。この5.5号機にできた規制の前にも、純増3.0枚未満というのがあり、それで5号機版AT機は、公表純増3.0枚が最大となっていたのです。

その3.0枚という表記もなし。これは大幅な緩和です。本気でやれば、もっと高くできますよ。純増3枚を越す速い機種も出てくることでしょう。

・有利区間移行の設定差もOK

5.9号機では、有利区間への移行は設定差のない契機役を必要としていました。さらに、その契機役成立時に有利区間となるかの抽選も全設定共通。ちょっとした裏技を使ってART突入確率には設定差を付けていましたが、理念は全設定共通だったのです。しかし、これも完全撤廃。

設定差のある小役などで有利区間を抽選することもOK。同じ役が成立した際の移行確率も設定によって違ってOKとなります。よって、ボーナスが一切揃わないAT機でも大きな設定差を付けることが可能となります。

・有利区間の告知の自由度も増加

有利区間に移行した場合、5.9号機では必ず突入時(ボーナスとの同時当選はボーナス入賞時)に告知することになっていましたが、この告知の自由度も増しました。

細かいことを書くと、押し順ナビが出て小役でコインが純増するタイミングなど規定がないわけではありませんが。ランプが付いていなくても有利区間ということもありえます。ガセ高確演出なども作りやすくなりました。


細かい部分は割愛しましたが、私の入手しているほぼ確実な情報はここまで。これ以外にも内規はあることでしょう。また、5.5号機や5.9号機となったように変化するものでもあります。

ちなみに、これらの内規が適用されるのは4月からで、導入開始は最短でも6月中旬からとなります。そんなすぐには作れないので、早くても夏過ぎあたりでしょうか。

いずれにせよ、出玉率制限は内規よりも偉い法律で決められたことなので残りますが、機種を作る自由度は5.9号機よりも遥かに高くなりました。

ほぼ法律内容だけで作るノーマルは、厳しいまま
ですけどね。こういう法改正の際に、罪がないのに大きな被害を受けるのがノーマルというのは、4号機から5号機も同じでした。そんなもんなんですよ。

今の押し順ナビ大好きな方々には朗報かもしれませんが、またAT機だらけになってリールが死ぬなあ……というのが率直な感想だったりします。北電子さん、パイオニアさん、アクロスさん、頑張れ!


あ、そうそう。靴が崩壊した顛末ですが。

山手線の車内で、コンビニ袋を取り出して残骸を掃除する妻。羽田空港で靴を売っていそうなお店を検索する私。足下に意識が集中しているあまり、棚に置いた荷物を忘れて電車を降りてしまいました(笑)。

考えごととかしながらパチスロを打っていると、残金のあるカードをよく取り忘れるのですが、新年早々鞄とは思いませんでした。ええ、皆さんもカードの取り忘れには気をつけましょう。

靴の加水分解とカード取り忘れにご注意。6号機の内規よりも、むしろこちらのほうが実用的かもしれませんな。