このコラムは妬みと僻みで構成されているのですが、あの某メーカーの三段クルーンの役物機あるじゃないですか。あれは素直に諸手を挙げてリスペクトしています。

ぶら下がってるエサ(出玉)と、とりあえず飛び込む構造だし、複数個クルーンに行ったら有利かも…とクルーンに玉が入ってもユーザーは打ちっ放しだし…

お店とユーザーのニーズが珍しくしっかり合致していますよね。

クルーンの滞留時間が長いのは賛否両論ありますが、私は良いと思っています。ほら動画撮るもよし、並び打ちしてたら盛り上がるし…ね？

賛否両論ある時点で話題になっているわけですし、素晴らしいことですね。はい。ということで機械単体はリスペクトしてます。機械に対しては…。

なんでこんないやらしい言い方するかというと、プロモーションの仕方が○○だからですね。昨年夏くらいの検定どころか保通を通る前から…ね。



さて今回は役物機について書きたいと思います。

【第2次ブームに踊る】
今現在、業界内には役物機の第2次ブーム？ムーヴメントが来てるんじゃないかと思っている節があります。第1次を牽引したのが飲食チェーン系のあの台と真田丸的なあの台だったとしましょう。そのあと出てきた粗悪な役物機のせいもあり、沈静化してきたところに、かのクルーン台登場でまた再燃ですね。

ホール側から見た役物機の最大の利点、セブン機とは違い(便宜上こう書きますが中身はセブン機だけど役物機タイプに分類されるものもあります)低スタートが容認されていることだと思います。

スタートが回らなければ始まらないセブン機に対し、スタートを回すことがゴールに近い役物機との大きな境界線はここにあります。
つまり、高粗利！高粗利！高粗利！

高粗利なのです。

ホールの求めるものが、ニーズがここにあるわけですから、役物機を作っていなかったメーカーも参入してくるかもしれません。

でも、ちょっと待って。

1回当たれば○千発！！射幸性の権化のような機械がどんどん設置されるのって風営法を変えて時間消費型レジャー、娯楽にシフトすることにした業界の総意ですか？

【危険に感じるところ】
先程は低スタートが容認されるという役物機のメリットを書きましたが、デメリットもあります。良くも悪くも釘に依存するということです。いやいや、釘とか関係ないから…とか言う？

パチンコが遊技である根底は打ち手によって結果が違う、その点に集約されるわけで。全くの同一条件で偶然の事象にベットする運頼り100%は〇ャンブルです。

遊技の建前はさておき、業界全体で出玉性能を抑えて射幸性を削ぐ方向に向かう以上

 これ1回当たると〇千発もでるの？なんなの？

と突っ込まれるのも時間の問題じゃないですか。

そもそもですよ、MAX全撤去の際に某飲食チェーン系の台が撤去対象外なのがおかしいんですよ。普通に考えたら即撤去でしょ？パチンコのこと知らない人がなーんにも考えずに決めてるわけじゃないんだからお願いしますよ…

ということで私は近い将来に役物機に自主規制が入るのではないかと思います。

再燃しているブームに冷や水をぶっかけたいわけではありませんが、現状、ただの高射幸性の抜け道になりつつある役物機が目を付けられるのは時間の問題だと感じています。

遊技の多様性はもちろんあって然るべきです。玉の動きで楽しむ、パチンコの原点を役物機は体現しているのですからこのゲーム性を追求していくことはできないのでしょうか。

生きるか死ぬかのゲーム性ももちろんあってもいいのですが、役物機はもっと可能性に、多様性に満ちていると思います。スマホポチポチユーザーが盤面から目を離せないような秀逸な台の登場を待ちましょう。