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パチスロ5号機紅白歌合戦!?

2021年10月15日

あと3ヶ月少々で5号機時代が終わろうとしています。遊技機規則の改正が2004年。初の5号機が登場した2005年からでも16年が経過しました。長かったような(6号機は遊技機規則がほぼ同じなので)、まだ終わっていないような。この間、パチスロ界に関わらず、様々なことが変化したわけでして。大晦日では2006年から続いたダウンタウンの「絶対に笑ってはいけない」シリーズも休止となることが決まりました。

そんな中、変わらず大晦日に立ち続ける最後の砦ともいえる存在。それが紅白歌合戦です。

5号機時代はアニメとのタイアップが重要となっていきましたが、序盤は特に歌手・アーティストとコラボした機種も多く登場してきました。それらを振り返りつつ、5号機の音楽パチスロでは紅組と白組のどちらに軍配が上がったのか。そんなことを振り返ってみたくなりました。ええ、私には珍しく緩い企画です。5号機を完全に振り返るにも微妙なタイミングですしね(笑)。

なお、選考条件といたしまして。その歌手・アーティストが主役の機種に限らせていただきます。主題歌を歌った歌手が・・・などの広い条件にすると量が多くて把握しきれないのと、プレミアムサウンドで「今宵の月のように」が流れるんですけど・・・と収拾がつかなくなること間違いございません(汗)。同様に「暴れん坊将軍」といえば、松平健さん。松平健さんといえば「マツケンサンバII」ですが、モチーフ違いということで除外させていただいております。
「ロックユークイーン」(2006年:エレコ)

5号機の歌モノは、いきなりの海外中継となりました。誰しも三拍子のリズムでクラッピングしてしまう。まさに、トップバッターに相応しい会場の温め方でございます。大物すぎますけど。ブライアン・メイなど、ちゃんとメンバーに完成した実機を送っており「Wao!!」という反応をもらえたことが、新機種発表会で語られました。

また日本で人気のある海外の大物バンドといえば、ボン・ジョビもパチスロになっていますが(2009年:北電子)、残念ながら紅白歌合戦とは縁がなかったようです。
「美川〜さそり座のサラリーマン〜」(2006年:オーイズミ)
「リンダの狙いうち」(2006年:IGTジャパン)

白組から日本国内のトップバッターは、ボーナス+完走型RT機で、美川憲一。「おだまり〜」や「タダよ〜」でボーナス確定となるなど、シュールかつコミカルな演出がマニア間で人気となりました。紅組の一番手は山本リンダ。チャンスゾーンを経由してのループ型RTを搭載と意欲作でした。

・・・と、この調子で語り出すと「ゆく年くる年」のお時間になってしまい、除夜の鐘もつききってしまいますので、ここからはサクサク行きたいと思います(汗)。

「やったネ!はるみちゃん」(2007年:ヤーマ)
「モーニング娘。」(2007年:ビスティ)
「氷川きよし劇場」(2007年:バルテック)
「KODA KUMI PACHISLOT LIVE IN HALL」(2007年:SANKYO)
「中森明菜スロット伝説」(2008年:Daiichi)
「ミュージックボックス五木ひろし」(2008年:JPS)

「ダンス☆マン」(2007年:アリストクラートテクノロジーズ)は、応援ゲストのみだったのでカウントできず。どちらかといえば、モーニング娘。の“LOVEマシーン”などの編曲で有名ですね。なお「ザ・ブルーハーツ」(2008年:銀座)は名曲揃いなものの、意外にも出演したことがありません。

「続・お見事!サブちゃん」(2010年:オリンピア)
「X JAPAN~強行突破~」(2011年:SANKYO)
「ぱちスロAKB48」(2013年:京楽)

と、このように5号機序盤は順調にリリースされた歌モノですが、続編を除いてパッタリと登場が減ることとなります。この辺りからですね。アニメ版権の全盛時代は。パチンコで登場予定の「乃木坂46」がパチスロとなれば久々の新規タイアップとなるのでしょうか。

ということでエントリー表が完成しました。いずれも6組。エントリー順でこのようになります。というかですね、ピンクレディーも浜崎あゆみもパチンコしかないんですね。意外でした。

白組か紅組か。勝者を決めるのはおこがましいですが、参考までに紅白出演回数の合計でも計算してみましょう。

白組の圧勝となりました。北島三郎と五木ひろしの50回コンビが強すぎます(笑)。ちなみに紅組の最多出場は、石川さゆりの43回となっています。あなたと越えたい天城越えであります。

ご覧の通り、2008年までは多く登場した歌モノのパチスロですが、以降はその数を減らすこととなっています。歌モノが多かった時期にも感じていましたが、パチスロにするのに相性が実に悪いですよね。

美川憲一がサラリーマンをやるという設定は別として。基本的にアーティストは格好の良い存在です。どうしてもハズレとなる演出を多く見せなければならないパチスロにあって、失敗しても絵になるものを新たに作らなければなりません。

また、大当たり中に楽曲を使えるといっても、いろいろやることや考えることの多いパチスロには不向き。能動的なゲームでもありますし。その点、当たりまで待つパチンコ(詳しい技術はありますが)。受動的に当たりを待って、当たって嬉しいタイミングでお待ちかねの歌が流れるのは相性がよろしいのでしょう。そうやって作られたパチンコの演出をそのまま移植したパチスロが多かったのも特徴です。パチンコが主で、パチスロが従。そのような関係が長く続きました。

現在は、パチスロ化をすることをセットで考えることが多くなったような気がします。となると、強敵に負けたり、その敗戦を糧に強くなっていくストーリーやシーンを元々持っているアニメ版権のほうがモチーフとしやすい。自然な流れかと思います。こうして、歌モノのパチスロは廃れることとなりました。

音楽の趣味も多様性が進み、誰もが知るヒット曲が生まれにくいのもあるかもしれませんね。歌といえば、アニソンもクオリティが高くなっていますし。

ということで、今回は歌モノパチスロの盛衰を振り返ってみました。それでもモチーフにできる・・・というようなアーティストが思い浮かんだりすれば、妄想厨として嬉しい限りです。私が思い浮かんだのは? Creepy Nutsかしら。バラエティで出しているキャラのほうで失敗演出も作れそうですな(笑)。


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