pachibee
動画検索

新機種導入
2024年05月07日
Lパチスロ 炎炎ノ消防隊
スマスロ交響詩篇エウレカセブン4 HI-EVOLUTION
沖シーサー-30
L ウルトラマンティガ
Pフィーバー炎炎ノ消防隊 Light ver.
P七つの大罪2 神千斬りVER.
P GO!GO!郷 革命の5
P 水戸黄門 超極上 らいとばーじょん
Pゴブリンスレイヤー ラッキートリガーVer
2024年04月22日

スロゲーセン全6営業のメリット&デメリット

2023年03月15日
今日は、良いことも悪いことも書くのでどこかをイメージしてしまう写真はございません。味気なくてすみません(笑)。

パチンコホールが減れば増えるのが、いわゆるパチスロゲームセンター。余る台で営業できるだけでなく、設備も有効活用できます。そして何より機種の良し悪しに左右されることがありません。5号機から6号機に切り替わった昨年からだけではなく、その前の切り替わり“4号機以前の終焉”時にも同じことが起きました。

時間も経ったということで、だいぶ洗練されてきたでしょうか。その多くが全台設定6で1000円あたりの貸し枚数(や打ち放題プラン)も似たような形になっています。

その昔、普通のゲームセンターに置いてあったパチスロ機は、そんなに出ないのが当たり前で、かつホールとは違うチューンナップがされていても当然だったんですけどね。あ、もちろん普通の裏モノではありません。そのゲームセンターオリジナルのよく分からないものでした。

では、なぜ全台設定6の営業が普通となったのか。私は、それがラクだったからだと思っています。「出す気はある(景品に交換できないし)んですよ。一番出る仕様にはしています」全台設定6ならそう言いやすいですもんね。語弊のある言い方になってしまいますが、台の知識は必要ありません。設定6にして放置しておけば良いのです。

いや、実際。吸い込み方式の1号機で「設定6の天井を超えたけど当たらないんだけどw」とスタッフさんに言ったら、問答無用で「設定6に打ち替えました。どうぞ」と言われ「そこまで吸い込ませたメダルはどうなるんじゃ〜(設定変更されなければいろいろ実験しようと思っていた)」とブチキレて行かなくなったスロゲーセンもございます(笑)。

○全6営業にしないデメリット

全6営業にするメリットには“台の勉強が要らないラクさ”もありますが、一番大きいのは全6営業にしないデメリットを回避できることにあると思っています。

ユーザーの立場から見てみましょう。全6営業って何かと時間を潰せるんです。現役時代にちょっとしか見たことがない機種だけど、この機会に触ってみようとなりやすいんです。「あのゲーセンに行けば時間は潰せる」そう思わせるのは大きいでしょう。

逆に全台設定6というわけではない場合。例えば遠方に住んでいて旅行の計画を立てるとして。非設定6でどの設定かも分からなければ、旅行の計画を立てるにも躊躇しますよね。毎日のように働いているスタッフにとっては「いついつ設定6にしたから良いじゃん」となりますが、その人にとってはその日しか打てないのです。私も体調とか通院の関係で毎日のようには行けません。なので最初からパスすることになってしまっているスロゲーセンがあったりします。

全6って何でも気軽に打てるんです。それより出る仕様はないので。でもこれが全6でなかったりすると、いろいろ気の迷いが生じます。「設定6じゃないのに粘っているよ。好きなのかな? その割には詳しくなさそうと思われてないかな」とか。誰に見られても恥ずかしくないほど打ち慣れた機種しか打てなくなるのです。もう時間潰しという気分ではありません。何かの発表会です。

ちょっとの時間潰しに寄れる選択肢。それから漏れれば入店する機会も減ってしまうことでしょう。

そこでしか通用しない知識を仕入れまくります? しかも、調べたとて分からないかもしれない時期を外した機種です。インターネットが普及する以前の機種も多くあります。その当時に知っていなければ、調べようがないことも多いでしょう。

全6営業にしないデメリットはもう1つ。実際はほぼ設定6で、何台かは設定5だったとしても、ユーザーからしてみれば「全台設定6でなければ設定1も普通にある」と思われてしまうことです。遊べない感が出てしまうんですね。

お店のHPなどで実際そうではないと設定を公開しても意味ないと言いますか。ここも毎日いるようなスタッフと一般との常識の乖離かもしれません。ユーザーからは「HPも毎日のようにチェックしないと遊べないの? スロゲーセンなのに」となってしまいます。クリックするなどの手を煩わせずに伝えるしかないでしょう。

と、考えると。全台設定6にしていたほうがラクなんです。台の知識だけではなく。説明しなくて済みますから。

○全6ではないメリット!?
前に全6営業ではないホールにお邪魔させていただいた際、スタッフの方が仰ったのは「ツモった時の嬉しさを味わって欲しくてこうしている」ということでした。確かに全6ならそのような喜びはなくなります。確かにそうなんです。全6営業のスロゲーセンで昔の設定判別手順をやったことはありません。

これって無茶苦茶ハードルが高いと思うのです。今のスロゲーセンは総じてバラエティコーナーです。そこに置いてある機種の現役当時、かなり設定を意識して立ち回っていたほうだと思います。芋掘り(高設定探し)もしました。

ただ、それは同一機種のシマであることが普通でした。“どれかはお目当ての機種に当たり台がある”から探せていたわけです。バラエティコーナーで立ち回るってかなりの上級者でないと無理です。「あれが6かな」なぜならそこに設置してある全台の特徴などを把握していなければならないのですから。

5号機時代、バラエティコーナーが一般的になるまで。そこにしかお目当ての機種がないケースが多々出てくるまで。バラエティコーナーで立ち回ろうと思ったことはありません。だって、他の機種も学ばなきゃならないの面倒だもん。

2011年の「ハーレムエース2」は台数が少ない中で打ち込みました。私が通っていたのは4台あったホール。東京23区内で4台以上あったのは他に2軒だけでしたね。そこまで調べて立ち回れそうなホールを探していましたよ。

スロゲーセンでは、シマのように立ち回れるほどの台数は置けないです。バラエティコーナーなら「自分のお目当ての台が当たりとは限らない」のです。それでも、立ち回ろうと思いますかねえ。

メリットと思っていたことも、紙一重でデメリットに。ああ面倒臭い。全6営業のほうが無難に感じます。

○非全6営業、逆転の一手!?
全6営業のほうが面白いように聞こえたかもしれませんが、私個人としては非全6営業のほうが面白いと思っております。

まずは非設定6の活かし方というか存在意義。全6と非全6と書いてしまうように“設定6”と“それ以外”と考えがちです。でも設定は6段階あります。設定5も設定4も、それしかない存在です。いや、ね。現役の時に設定5と分かった瞬間も楽しかったんですよ。

設定5以上は早々に確定(なければヤメます・笑)。設定6かを確認して「なかった。設定5確定か」という瞬間です。設定5以外の何でもありません。当時は設定推測でなく設定判別で精度が高かったのもありますけど。誰が何と言おうと設定5 なんです。そこからどんなデータになろうとも。そう打っている台の設定(抽選確率含め)が分かることが面白かったのです。

最近緩くなりましたが、2011年の震災からの広告規制。その前後から禁止されてしまったことがあります。設定公開です。知識不足や計算が苦手とか関係ありません。それ以前は打っている台の設定が分かることも多かったのです。

メールなどでお店が「今日はこうでした」と発表するのもよくありましたが、私が信用していたのは「設定確認OK」というケースのみでした。メールなら嘘つき放題。実機での設定確認なら嘘をつけないですから。その設定発表をやれば良いんじゃないですかね。スロゲーセンではできるでしょう。閉店前の何時間とか、何時間以上打ったお客様とか、作らねばならないルールとかはあるのでしょうけど。

設定6とそれ以外ではないんです。どの設定も特別な存在なんです。むしろ設定4のデータとか中途半端な設定のデータは少ないです。そして私が現役だった時からもそうでしたけど、設定確認を見たことがない人も多くなってきているのではないでしょうか。それを見せられるだけでも“ゲームセンターだからこそできること”だと思います。

あと、スタッフさんもその広告規制以前を知っているでしょう。訳のわからない札台だらけの光景とか。その毒々しさもスロゲーセンなら作れるはず。「昔はこんなことが許されていたんだwww」という昔の何でもありな営業を若い世代に教えるチャンスだとも思うのです。BIG30回で設定6に打ち替えとか。来店ポイントを貯めて設定6に打ち替えとか。

普通のホールと同じように機種の良し悪しに頼るだけでなく、ハコとしての面白さを追求すべきでは。その1つの手段が非全6営業だと思っていたりもします。全6営業ではできないことがたくさんあるんですもの。設置している機種の知識は必要になりますけど。

以前にも書いたように、スロゲーセンはパチスロ文化とその歴史を守る存在だと思っているんですよね。時期が来たから古い機種は外しなさい。新しいものに変えなさいと言われることもないので。業界団体やメーカーがやらない以上、ここしか古いものに触れる・学べるチャンスがないのです。

だから1軒でも多くのスロゲーセンが続きますように。面白くできる仕掛けはよりそれが伝わりますように。そう思っています。