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新機種導入

2023年に感じたこと

2023年12月15日
今年も年末がやってきました。変わらず年末を迎えられました。昨年、大病と診断され、打つ機会はかなり減りましたが、ホールは見続けています。なので、今年も感じたことを書いてみようかと思います。

が、体調の関係もあって取材など情報収集の回数が激減したもので、昨年までのような箇条書きスタイルではなく、今までとは違う一年を過ごしてきて思ったことをツラツラと書いてみようかと思います。

○スマスロ普及&凪の一年

傍から見ていて感じたのは、大きなニュース・変革がなかった1年だったように思えます。

徐々にスマスロが普及し、当初はスマスロを見送る方針だった店舗にも少しずつ導入されていった一年だったように感じました。そりゃ、AT系を作るのには、スマスロ内規の方が優遇されていますし、各メーカーもそちらのほうに開発の中心を投入していっているのだから、良い機種を買おうという場合に「スマスロだから買わない」と言い張り続けられるものではありません。

そのスマスロですが、2022年までに決まった以上の緩和はなし。形を大きく変えぬまま普及が進むのを待った一年だったと言えるでしょう。

○パチンコ・パチスロは、もはや違うものになった?

ただ、これで良いんですかね? 私は、散歩とか病院通いとか初めてパチスロが身近にない暮らしをしていましたが、ほんとパチンコ・パチスロの話題ってまったく入らないのですよ。パチンコ・パチスロの存在を意識することがまったくありません。

今や東京の私鉄の駅前にホールがないところも増えました。特定の人が、繁華街の大型店などに行くだけの趣味となりました。

一般の人にとってパチンコ・パチスロって縁遠い存在になっていると思ったんです。あの新機種打ってみたいな。出してみたいな・・・と。ところが、そのようなノボリが目に飛び込んでくることはなかったですし、視察でホールに行きでもしなければ、ほんとパチンコ・パチスロに出会わないのです。悔しくも何ともないというか、そもそも打てずに悔しい機種が出てきているかも分からないんです。この私がですよ。

中身の話ではなくて。概念的なことですが、パチンコ・パチスロはもはや違うものになったと考えています。

近所の住宅街近くの中小店が撤退し、繁華街などの大型店に集約される。これは、前にも書いたように自然の流れですが、そもそもパチンコ業界が大きくなったのは「小銭を握りしめて行って、近所で遊ぶもの」という特徴でした。しかし、今は「大金を持って遠くまで打ちに行くもの」となっています。

これで同じビジネスモデルが通用するはずありません。最盛期1万8000軒の広告効果もあったわけですから。

特に昔を知る古参が「まったくの別物となった」ことを認識し、新しい世代が中心になって「昔は良かった」だけではない次の一手を考えなければ、ここまでの遺産を食い潰すだけだと思っています。

○18歳に厳し過ぎません?

例えばです。「18歳になった。パチンコに行けるようになったけどどんなかな?」そんな若者はほぼいなくなりましたが、そう思ってくれたとしましょう。で、近所にホールはないわ、遠くのホールまで行ってみると加熱式タバコOKフロアで20歳にならないと入れなかったりします。これで始めてくれます?

自分が入れることをちゃんと調べ、かつ勝てそうなホール選びをする。こんなことを初心者に求めます? これで「若者の参加率が・・・」って当たり前です。予備校と専門学校の街、代々木に今は1軒のホールもありません。代々木以外も学生街のホールは、軒並み苦戦を強いられています。

昔は、自動的に18歳が供給されましたけど。今はそうではありませんから。パチンコ・パチスロに悪いイメージを持っていたらまだ良いほう。何のイメージもない、存在自体を知らない人も多いことでしょう。

そういう意味では、何かしらのきっかけになるかもと思ったんです。ぶっ叩かれるにせよ、ガイアの件は。全国チェーンですし、業界では大ニュースとなりました。しかし、ヤフーニュースのトップニュースにもなりませんでした。それだけ、一般の人にはどうでも良いことに成り下がったのです。

正直、このままでは危ないと思っているので、大きなトピックスがないのは良くない兆候と思ってしまうんですよね。せめて足掻いてバタバタしているように見えてほしかったとも思っています。

ということで、病床から見たパチスロの2023年でした。