動画検索
機種検索
TOPICS & NEWS
- 2025年05月01日
- 2025年05月01日
- 2025年04月25日
- 2025年04月25日
- 2025年04月24日
- 2025年04月23日
パチスロ動画ランキング
パチンコ動画ランキング
新機種導入
2025年05月07日

中小店はなぜ苦戦して撤退したのか?
2024年07月15日
前々回の「パチスロはどう変わったのか?」の延長線とも言えるテーマです。私を含めて、キャリアのあるオッサンは得てして中小規模のホールが好きだったりします。
若い方からすれば、考えにくいかもしれませんね。そりゃ、大型店のほうが出せる余力もあるでしょうし、出ないホールがなくなっても大勢に影響がないというか、天井間際で放置されている台数が減るくらいにしか思わないかもしれません。
もちろん、前回書いたように最盛期1万8000軒超分の広告効果もあります。それだけではなく、立ち回りも違ったように思うんですね、今の方々は、出るホールがどうなのかということに主眼が置かれがちかと思います。出るホールを軸に自分の読み方などを変えるやり方ですね。
私は、1万8000軒あった当時、そのような考え方はあまりしていませんでした。ホールの数・考え方の数はそれだけあるんですから、自分のやり方を変えずに、それに合うホールを探していたんです。
どちらかと言えば上げ狙い。いや、据え置き狙いのほうが打つ台数も絞れますし、そのほうがラクなんですけどね。でも、精神衛生上は上げ狙いのほうが合っていました。で、その中で上がる可能性の高い台の読みが当たりやすいホールに行っていたと。
ん? なんで上げ狙いのほうが精神的に気楽かって? 据え置き狙いは「設定を変えられている=下げられている」不安との戦い。上げ狙いは「設定を変えられている=上がっているかもしれない」という希望を持った戦いだからです。毎日のように打つのですから心の持ちようは大事です(笑)。
ただ、ここまで(7000軒前後)ホール数が減ってしまった今、自分のやり方が合うホールを見つけるよりも、良いホールに自分を合わせていったほうが早いかと思います。
今回は、そのような考え方の話ではなく、そもそもなぜホールが減ったかについて端からどのように見えていたかを書いてみようかと思います。
○住宅街の中小店が多かった
ホールが1万8000軒あった当時、その多くが住宅街近くに立地していました。歩いて行けるし、周囲の台に集うのも近隣の方々がほとんどです。そのような中で、ギャンブル性の高い機種ばかりを打って、目が血走っている姿をご近所さんに見られたくはないでしょう。
そのような派手な機種は、繁華街などご近所さんがほぼいない不特定多数が集まる地域で、かつ出す余力のある大型店のほうが向いているんです。
ジャグ系を想像してみてください。設定6が入るかもしれないというだけで、電車で3時間とかかけて行きますか? 私もジャグ系は好きですよ。でも、できることなら歩いて行ける範囲で済ませたい。3時間もかけて行くならば、乗るかそるかの勝負をしたいと考えます。
だから、近所の中小店は、まったりした機種のほうが向いているんです。逆に、遠くから人を呼ぶような繁華街の大型店は派手な機種のほうが向くんです。
パチスロがノーマル機ばかりだった1990年代、歩いて行ける中小店が多くあったことにより、前述した立ち回りの考え方であったり「どこどこのホールにはあの機種がある」という楽しみ方もできました。
しかし、それは長くは続きませんでした。『獣王』などで爆裂AT機の時代になり、パチスロが一気に激しくなっていったのもあります。が、私はそれだけではないと感じています。
中小店って、そもそも新機種をあまり買えないんですよ。
そういう買ってくれないホールに合うような製品ばかり作るわけにもいきません。繁華街の大型ホールが買ってくれるような派手で跳ねる荒い機種を開発していくことになります。
で、そのような機種が増えると。ユーザーとしては勝つために繁華街の大型店に行く回数が増え、ますます近所の中小店の出す余力が少なくなります。また、中古機市場も繁華街の大型店向けの派手で遠くから人を呼べる機種ばかりとなって、近所の中小店には不向きなものばかりとなっていきます。
で、ますます近所の中小店が苦戦していったと。
メーカーにとって、中小店が減っていくことは経営的に好都合な面もあったかもしれないですね。どうせ買ってくれないのです。そういうところにもダイレクトメールを送ったり、担当社員がいるなど経費はかかるでしょうし。
○誰も悪くない
それぞれの立場から、ここまでをまとめてみたいと思います。
まずは、メーカー。メーカーとしては、この流れが悪いと思っても、売れない機種を作り続けるわけにはいきません。特に1990年代後半から株式を上場するところも増えまして、売れない機種を作っていたら株主に何を言われるか分かりません。派手な機種を作り続ける必要があったのです。
続いては、ホール。特に繁華街の大型店化。近くに大きな住宅街があるわけでもないのですから、遠くから人を呼べるような派手な機種を求めて当然。最後にユーザー。こちらも出る可能性のある繁華街の大型店に行きがちなのも当たり前。
・・・と考えると、誰も悪くないというか。それぞれの立場でベストを尽くした結果が今。遊技人口やホールの総数などが減っているのは、遊びやすい機種が減り続けていったのは、誰のせいでもなく時代の流れなんだと思います。好むと好まざると関係なく。
旗振り役を誰も置かず、方向性も決めずに、それぞれで好き勝手やったらこうなって不思議ではないでしょう。そう思っています。