1/399の旧MAXタイプが市場から消えて、1/319が確率上限となり早1年半が経ちました。2018年の現在において多数の1/319タイプがリリースされました。が、短期的に高稼働を記録したとしても、某無双の絶対王者の牙城を揺るがすに至っていません。

そもそも、試験方法の違う機械性能を比較しているので議論の余地なしとも言えます。これからも混在している状態がまだまだ続き、認定機なので新旧共に撤去期限も一緒なのです。

かの絶対王者は認定期間ギリギリまで設置されることは間違いありません。ですが、メーカーは新台販売で商売しているわけですから指を咥えて撤去期限まで見ている…ということはないはず。

私が経営者であればどう考えるか想像すると、段階的に交換部品の供給を止めるでしょうね。セコくてすいません。へへへへ…

ザックリ言うと認定機は検定期間を過ぎても壊れたら部品交換オーケーの手形を持っているわけですが、「在庫切れ」の前には無効化するのが実情です。3、4年前の機械部品ですから、"在庫がない"で通用してしまうわけですよ。

壊れて部品交換もできない機械は撤去となるので絶対数が減っていきますよね。ここに続編なり、代替機を持ってくれば商売になりそうじゃないですか。自社の動きで入替需要を創出できるならそうしますよ。

ですが、ホールには"なくても困らない台"と"ないと困る台"の2種類があると思います。某無双は間違いなく後者であり、本当にホールの根幹を担う台である以上、それを"なくても困らない台"に変えるというのは長期的に見たら悪手のような気がしてきました…。

前に「均一化する機械選定のテンプレ」というタイトルで書かせていただきましたが、新台なんて買わなくてもあの通りのテンプレに沿っておけばという観点から考えると私が想像したシナリオは、なんとメーカーの自分本位な考え方でしょうか。

【1/319＜1/199というトレンド】
パチンコにおける様々な数字の中で1番重要視されるものは「稼働」です。甘辛も確かに重要なのですが、稼働、つまりお客さんが座って打たないことには始まりません。稼働さえ良ければ大概のことは解決します。

この稼働に着目し考え始めると、某無双、海以外の1/319タイプの存在意義を疑問視する声が聞こえてきます。事実、1/319でどれだけホールが痛い目を見てきたかと言われれば、ぐうの音も出ません。

確率が重ければ重いほど、バラ1台で構えても仕方ないので購入のロットは増えるわけですが、ホール稼働しない機械を10台以上構えることが目的の非営利団体ならまだしも、商売としていよいよ成り立たないことに気づき始めているのでもう通用しないのではないかという気もします。

ということでトレンドとしては1/199です。数字的にも稼働的にも特筆しているのはシンフォギアだけですが、その刷り込みだけで流されてしまうほど意志の弱い人たちの集まりなので売りやすいんじゃないですかね。知らんけど。

自分の担当しているホールでも、海も1/199タイプの比重を重くしているホールが散見されます。もちろん1/319内では別格の海の稼働ですが、過去の実績を鑑みると海の中では物足りない…そうだライトだ！ということで特に「CR大海物語BLACKライト」に力を入れているのが今のところ正解なんですかね。確かにライトの方が4円パチンコの参入障壁を低くしてくれるのは間違いないでしょうから。

とはいえ1/319も軽視するようなことはあってはいけません。某無双を食うような機械が出てこなければ画一的な機械選定、設置機種、どこへ行っても同じ台というのはユーザーとしてもメーカーとしても私にとっては地獄のような状況ですから…。

無双以外の1/319タイプはV-転落、V-ループ、小当りRUSHが主流になると考えられますがそれだけで固められても仕方ないのです。ライトユーザーの育成が成功したのなら今度は1/319ユーザーをどれだけ育成できるか、となるわけです。そのためには1/319コーナーを細分化して多様性を持たせないといけないと思うんですけど、プレ○○○導入だとか抱き合わせに付き合わされてキャパ以上のものを買わされるんですもんね。

綺麗事言っても税込50万円の機械を値引きなしで売りつけていては、とてもwin-winの関係にはなれないですねホント。

この構造を変えるところからやっていきましょうよ。ね？

―お知らせ―
次回の更新は7月9日(月)です。